昨日は九州北部から東海にかけ、梅雨入りが報じられていました。こちら関東甲信と北陸の梅雨入りも今日(9日)発表されました。昨日は真夏日になったところもあったようですが、今日は一転して4月頃に戻ったような梅雨寒の陽気。朝からの雨は降ったりやんだり、終日続きそうな気配です。

庭でグンナイフウロ(郡内風露・フウロソウ科)が一輪、花開きました。三ッ峠で発見されたことで、山梨県都留郡一帯(東半分の地方名)の「郡内」が付けられたようです。霧ヶ峰周辺では淡いピンク色が、北岳周辺や中央アルプスの千畳敷では、この花と同じ青紫のタカネグンナイフウロが見られます。礼文島などでは、平地でも同じような花のチシマフウロがこれから咲きます。

こちらも一輪、コマクサが咲きました。三年前、白馬の山野草店で買い求めた「夕映え」という品種、色が濃いのが特徴、白馬生まれのオオヤマオダマキもそうでしたが、何年経っても花の咲く時期が早いのが不思議です。隣にある先輩格の地のコマクサはまだ小さく、花を付けるのは来月あたりになりそうです。

ツツジの名所、清里・美し森(標高1543㍍)に昨日(8日)行ってきました。明日からは雨という予報もあり、貴重な晴れ間。富士山や奥秩父、南アルプスなどの山並を眺められる展望台でしたが、雲が湧いてしまいました。それでも八ヶ岳の主峰・赤岳や横岳が顔を覗かせてくれました、雪がまだ残っています、少しの雪に見えますが、山の沢筋にはたっぷりの雪があると思います、薄紫のミツバツツジが残っています。

桜のように咲いているのはコナシ、権現岳の稜線が姿を見せました。

コナシの花、ズミやコリンゴなどとも呼ばれています。蕾の時は赤いので、コナシの多い山は花の咲く頃には、山肌が柔らかなピンク色に覆われます。

レンゲツツジ、良い色合いです。10日に「美し森・つつじ祭り」が開かれ、混雑するので一足先に来た次第。今年は春先の寒さもあって開花が遅れ、山頂付近はまだ蕾ですが、山腹は咲いており何とか間に合いました。

ヤマツツジも良い色で咲いています。

美し森の裏にある沢でクリンソウが咲いていました。水芭蕉は大きな葉を茂らせ、お化けのようになっています。

アイヅシモツケ(会津下野・バラ科)のふんわりとした白花が、新緑に映えています。