今日から弥生三月、昨日の関東での大雪が嘘のよう、一気に寒さも和らぎました。関東南部に雪が降ると、八ヶ岳の山梨側にも雪が積もります。朝起きると予報通り一面の銀世界、ターシャ・テューダーは外の景色を眺めて、「思わず心がふるえます」と述べていましたが、私は気温が上がって枝の雪が落ちてしまうのを心配、写真を撮るまで残ってよ!と見当違いなことを案じていました。

朝からの雪も昼前には上がり、春の重い雪はどんどん解け始めています。薄日も漏れてきたので、山が見えるかと八ケ岳高原大橋に出掛けてみましたが、残念ながら山はまだ雲の中。眼下の川俣川渓谷も白くなりましたが、木々の着雪は落ちてしまいました。

夕方、小屋近くの展望の丘まで長靴履いての散歩、ここからは南アルプスの山並を見渡すことが出来ます。八ヶ岳の山々は、背負っている(山麓に居るので)ので離れないと見えないのです。鳳凰三山(左から薬師岳2780㍍、観音岳2840㍍、中央の尖っている地蔵岳2764㍍)が二段になった雲海に浮かんでいました、南アルプスの前衛の山並です。

鳳凰三山から甲斐駒ケ岳までのパノラマ、中央には北岳が見えるのですが、今日は雲の中。南アルプスの核心部とも言える3000㍍クラスの山は、北岳から最深部へと連なっていますがここからは見えません。

小屋近くの木々、午前中はなんとか雪も残っていました。

夕方になると雲も切れ、小屋近くの展望の丘からは富士山「♪頭を雲の上に出し・・・」を望めました。裾を曳いていないので、云われないと雲と見間違えてしまうかもしれません。

小屋前の道路や車も久しぶりの雪に覆われていました。朝飯後、車の雪下ろしや周りの雪かきを楽しんでいましたが、これは無駄骨。気温の上昇もあってか、午後、写真撮りから戻った時には道路の雪はほぼ消えていました。