台風一過、暑さが戻ってきました。夏休みに入ったこともあって、山を訪れる人も多くなり賑わう季節の到来です。霧ヶ峰・車山のニッコウキスゲ、10日前には咲きだしたばかり、この日はカミサンらを連れての遠征。平日なら空いているかも、という淡い期待は叶いません。目指す車山肩の駐車場は9時頃でしたがすでに満車、やむを得ず八島湿原を先に歩き、帰りに立ち寄ることになりました。

今年は車山肩周辺の一部に鹿対策の電気柵が設けられ、その中だけは写真のようにニッコウキスゲが咲き乱れ、往時の高原が戻ったかのようです。四~五年前までは、写真奥の車山稜線や山腹が黄色に染まるほどニッコウキスゲは咲いたものでした。特に去年は花を探すほどのさびしいシーズン。霧ヶ峰の全域が、ニッコウキスゲで覆われる日が一日も早く戻って来ることを願っています。写真右下+印をクリックすると大きな画面で見られます

ニッコウキスゲは一日花、蕾が沢山あるので次々に咲きます。蕾に付いた白いのはアブラ虫、ユウスゲやカンゾウなどのユリ科は、この虫が好んで付くようです。

電気柵があると、折角の写真も台無し。サッカー場二面程の広さを電気柵がガード、その中はニッコウキスゲにとっては別天地、人間はその柵周囲の遊歩道を花を愛でながら周回するのです。

ここからの写真も、線が無ければと思うばかりです。

電気柵の無いところは、キスゲも数えられるほどの少なさ、蕾を鹿に食べられた茎だけが目立っています。黄色く染まっているところは、電気柵のあるところです。八島ヶ原湿原では鹿対策の柵が作られ、人がゲートの扉を開け湿原の周回木道へ入るようになりました、嬉しい取り組みです。ここで撮った花は次回にアップします。