昨日(11日)、残っていた東北地方も梅雨明けしたとのこと、梅雨明け10日は良い天気、厳しい暑さが続きそうです。八ヶ岳山麓の大泉町、今朝の気温は21.3℃でしたが最高は31.6℃と真夏日。甲府のような猛暑日にはならないものの、買い物のため山から町へ出るのも躊躇する程の気温です。ここ数日、雷雨注意報が出されていますが、今日は青空が頑張って雷は来そうにはありません。

夏雲が湧く霧ヶ峰・車山高原。気象レーダードームのあるのが、車山の山頂です。早かった梅雨明け、まだニッコウキスゲには早いとは思いながらも、夏休み前の今ならビーナスラインも走れるだろうと、周辺の様子を観に行ってきました。キスゲは咲きだしたばかり、まだ数えられる程度ですが、その代わりコバイケイソウの群落を見ることが出来ました。

この方向は南アルプスの山並みが望めるのですが、今日は雲に隠れています。

車山肩の駐車場近く、サッカー場2面程の広さの斜面を電気柵が囲むように作られていました。鹿対策のこの柵、広い高原の中ではごくごく一部に過ぎませんが、この成果を検証し広げて欲しいものです。電気柵の中は、これから咲くキスゲの蕾が林立、頭をもたげていました。写真を撮るには、この柵はなんとも目ざわりです。

車山から見た八ヶ岳、雲がありましたが右から編笠山、権現岳、阿弥陀岳、赤岳などを望むことが出来ました。右の山の切れたあたり、雲が無ければ富士山も見えるのです。

コバイケイソウ。若芽をギボウシと間違えて食べてはならぬ、ということは知っていましたが、花穂は両性花で雌花は頂枝にあり、側枝の花は雄花ということを初めて知りました。

ニッコウキスゲ、ゼンテイカ(禅庭花)という和名よりも、ニッコウキスゲという別名が何となく好きです。この花は朝開くと夕方には萎んでしまう、一日花。北海道ではエゾゼンテイカ、佐渡ではトビシマカンゾウなどと名付けられています。電気柵外のキスゲは、鹿に蕾を食われて、ポッポッしか咲きそうにありません。

ハクサンフウロが咲き始めました。高山植物はこれからが花の季節、子孫を残す自然の営みが、いつもと変わらぬように続くのです。