今日は、本当に春らしい陽気となりました。冬と春が日々繰り返す気候にも、ようやく終止符が打たれたのでしょうか。寒さを多少は心配しながらも、横浜から持参していた西洋サクラソウなどを、地に下ろしました。種が落ちて子供が育てば、秋には持ち帰る算段です。白花が欲しいので、自然交配しないように離しておいても、実生で育つとほとんどが赤系になってしまうのが悔しい。

ウグイスカグラ(鶯神楽・スイカズラ科)が咲いていました。標高1150㍍、小屋近くの林で
見つけました。山の中で自然に咲いている花の第一号。ラッパのような花の形が面白い、花後には赤い実を付けます。

ダンコウバイ(クスノキ科)が咲いています。この花を撮るため散歩にデジカメを持参したのでしたが、花一号は先を越されてしまいました。葉の出る前に、黄色の小さな花を球状にたくさん付けて咲きます。サンシュユの花と似て区別が付きません、葉が出ると特徴があるので、これはダンコウバイと分かります。写真の花は雄花のようです。

ダンコウバイは春先、枯れ木立の中で真っ先に咲き、黄色い花で林を明るくしてくれるのですが、今年は色が変です。良く見ると、咲きだしの早かったのが霜げて茶色になっています。三月末の強い寒波には、我が家の庭の花たちもだいぶ痛めつけられました。

小屋周辺のカラマツの木立、見上げると色が変わってきました、カラマツの芽ぶきを見ると、山にも春の到来を感じます。

ザゼンソウ、小屋から少し下った三分一湧水の公園で咲いていました。良く見るとフード状の仏炎苞が、真冬並みの寒波にさらされたので痛んでいました。

イカリソウの新芽、こちらも寒さにやられました。地のイカリソウや山野草の芽出しは慎重ですが、園芸種は暖かいとすぐに芽を出しては寒さで枯れてしまいます。

ショウジョウバカマ、やっと花を咲かせていますが花茎はしっかりしません。これも、氷点下10℃には負けたようです。花が付く前なら、寒さには強いのですが、異常な気温の上昇下降には敵いません。

カタクリ、だいぶ前にアップした咲く寸前の花は、シカに綺麗に食べられて蕾だけが残されていました。後から芽出したものが今咲きだしています、鹿対策のロープを二重にしたので、もう大丈夫と思っています。

コマクサの芽出しです。植えてある木の桶が腐りだし、植え替えようとも考えました。しかし実生から育ったのを下手にいじると枯らしてしまいます。雪用の幅広シャベルを腐った桶の下に潜り込ませ、鉢のまま日当たりの良いところに引っ越し、桶も一緒に植え込みました。

ヤマシャクヤクの蕾が見えます。我が家の庭に来て三年目、やっとこの地に慣れたのでしょう、今年は花を見せてくれそうです。