甲府で昨日(20日)、桜(ソメイヨシノ)の開花が発表されました。平年より、9日も早いのだそうです。この日は暖気が入って気温が上昇、各地で4~5月頃の陽気となったようです。大泉では最低が0.7℃、日中は最高16.7℃と4月下旬ほどの暖かさでした。今日の山麓は一転、低気圧の通過とかで台風並みの強い風が吹き荒れ、ごおごおと木々を揺さぶっています。中国からの黄砂の影響なのでしょうか、雨は朝までに上がりましたが霞んでいます。午後になって、強風は北からに変わり、時折雪が舞っています。

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御柱を引っぱる綱を作っているのだそうです、綱撚りとのこと。何だろう、この人だかりは?何事にも興味を示す小生、早速車を止め、「雲爺」ならぬ、「とし爺」の野次馬が本領を発揮、「何しているの!」警備の方に質問したのでした。八ケ岳ズームラインを下って、諏訪南IC手前を左折して富士見JAに向かう途中。セイコーエプソンの構内には立ち入り禁止の看板もあり、外からの撮影でした。

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リーダの「茅野の方をむいて!」の合図で三列の人たちが体の向きを変えます。太い大根ほどある縄束に撚りを入れ、掛け声をかけながらの作業。綱撚りは、出来具合を見て何度もストップしながら続けられていました。富士見の男集らが全員集合したのではないかと思うほど、揃いの法被・腹掛けの氏子が集まりっていました。祭りの前段での、綱作りは昔からの重要な役割分担のようです。町内関係者のほかに、この行事を見学していたのは私だけでした。

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引き綱が5メートルほど出来てきました。元綱は藤の根づるでつくり、直径は30㌢もあり出来上がったのが近くに置いてありました。今作っているのは、少し細い中綱のようです。山出しの見せ場でもある、木落としや川越しでも、綱があってこそ出来るのですから、何本作るのか分かりませんが大変な仕事だと思います。

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信州・諏訪大社の七年に一度の御柱祭が近づいているのです。社殿の四隅に建つ、御柱と呼ばれるモミの大木を建て替えるのですが、4月の山出し、5月の里曳き、6月の建御柱と諏訪の6市町村の人たちにとって血の騒ぐお祭りは続きます。この日も、木遣り衆やラッパ隊が、綱作りを声援していました。写真は木遣り保存会の子供たちです。

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綱撚りの始は、なんといっても経験者の出番のようです。なんでしょう、荷車の轍のようなものが活躍しています。一之御柱は、直径1㍍、長さ17~19㍍、重さ10tを超える巨木。これに100人もの若集が乗るので、引く綱も丈夫なものが求められます。

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だいぶ綱が出来てきました。富士見町の隣にある原村、八ケ岳登山口の美濃戸、何時も買い物に出掛ける実践農業大学近くが山出しのスタート。ここから茅野に向かってが、御柱街道と呼ばれています。今年を逃すと、七年先には元気でいるかどうか分かりません、4月初めには山に戻ってこようと思っています。

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昨日、富士見町からの帰りに立沢大橋の手前で八ヶ岳を撮りました。暖かいので、周りの山はほとんどが靄っていました。車を走らせ富士見のJAファームに行くのは、庭に撒く粉砕された良い腐葉土が買えるからです。

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近くの編笠山、午前中に山を見たとき、山頂からの白い線が 雪崩た後のように見えました。富士見で御柱の綱撚りを見ていたので、午後になってしまいました。雪は少なくなったようですが、白い線は残っていました。