今日23日は三日ぶりの青空、気温も上がってアメダスによると大泉は28℃と夏日です。我が家は山の中ですが、それでも寒暖計は25℃と、今年最高の暑さです。梅雨の晴れ間の20日に、杣添(そまぞえ)尾根を登って横岳へ花を観に行ってきました。稜線では陽当たりが良いので雪解けも早く、花期も自ずと早くなります。その代表格がツクモグサ、梅雨時でなければ見られませんが、晴れなければ開花しないのですから、遇えるのには何度も通うことになります。今回はその他の高山植物にも巡り会えて、ラッキーな一日でした。

ウルップソウが咲きそうになってきました。厚手の大きな葉は、乾燥と寒さに耐えるためのもの、この花は北海道の礼文島と本州では白馬岳でしか観ることが出来ないのです。八ヶ岳と遠く離れた白馬にだけ残る植物、その関係の謎は?分かっていません。
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オヤマノエンドウ、岩場に張り付くように咲いて、花の色も株数も一番に目立つ存在でした。

チシマアマナ、風通しの良い岩場で成育するのは大変、他の花たちの中に紛れて、ひょろりと花茎を伸ばし咲いています。

ミヤマキンバイ、まだ花の少ない八ヶ岳の稜線では、この黄花は鮮やかです。

ハクサンイチゲ、高山植物では見慣れた花ですが、まだオチビちゃんです。しかし、この位の方が花は綺麗に感じます。気温が上がってくれば、背丈も大きくなってくるでしょう。

コメバツガザクラ、名前の通り米粒のような小さな葉に、壺型の小さい花が三個ずつ付いています。

コイワカガミ、咲いているのは数輪だけでした、これからがこの花の出番です。

キバナシャクナゲ、なぜか稜線の生育条件の悪いところで育っています。尾根筋から少し下った登山道のアズマシャクナゲは、まだ固い蕾でした。

キバナノコマノツメ、1900㍍近くまで下った沢の傍で見つけました。同じ様な花ですが、八ヶ岳の稜線の岩礫地などを好む葉の厚い、ヤツガタケスミレはまだ咲いていません。
ツクモグサは特集として明日アップの予定です