朝は晴れていたのに、いつのまにか雲が多くなり、今は(16日、11時)風も出てきました。予報で夜は雨とのこと、春に三日の晴れ無しと言われる変わりやすい天気モードに入ったようです。久しぶりの雨のお陰で、芽を出したばかりの草や木々は生き生きとしています。昨日、五月のような爽やかな晴れ間、空気も澄んで山も良く見えたので、デジカメを持って山麓を彷徨いてきました。

小屋周辺(標高1100㍍)でコブシが咲き出しました、ソメイヨシノは山の中にはありません、裏のヤマザクラはまだ蕾です。ソメイヨシノは甲斐小泉駅で見頃となっています、集落のある小海線沿線辺りがソメイヨシノの高度の限界かもしれません。
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北国の春を告げるコブシの花、背景の山は八ヶ岳の権現岳、右は三ツ頭です。

コブシの背後の山は南アルプス、北岳と右に甲斐駒ヶ岳です。

フジザクラ、林の中で小さな花を咲かせています。富士山周辺に多いのでこの名が付けられたのでしょう、大木はありません。八ヶ岳山麓でもよく見られる可愛い山のマメザクラ、乙女ザクラとも呼ばれているようです。

富士見町まで足を伸ばし、葛窪の枝垂れ桜を観に行きました。山梨側では葉桜になった頃に、長野県・富士見の桜は咲き出します。背景の山は甲斐駒、山梨の大泉町辺りから観るよりもピラミダルな形です。

この葛窪の枝垂れ桜は、樹齢200年を越えるというエドヒガンザクラの古木。南アルプスを正面にした、丘の上の古いお墓に植えられています。富士見町のお寺やお墓には、このエドヒガンザクラと同年代の枝垂れの古木が何本かあります。ソメイヨシノの樹命?は60年と言われていますが、日本古来のサクラは長命です。

ここは長野県ですが、関東の富士見百景の一つとして、富士見町ということで選ばれたのでしょうか。枝垂れ桜のある近くの葛窪公園に、このプレートがありました。

富士見百景に選ばれるだけある、ビューポイントです。富士山をシルエットにした、高速道路を走る車のライトやテールランプの帯び、薄暮か夜明け前に撮った写真を見たことがあり、いつかはそんな写真を自分も写してみたいと思っています。