先日、桜の咲き具合を観に行ってきた清春白樺美術館に、今度は入館し「ルオー展」を鑑賞してきました。カミサンらが日曜日に列車で帰浜した後、暇を持て余している私をご近所の大学の先生が、招待券があるからと誘ってくれたのです。文化の薫りとはほど遠い仙人生活をしている私には、彼女(失礼、教授でした)の解説付きの絵画鑑賞は、何とも贅沢な一時となりました。
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ジョルジュ・ルオーがどのような人なのか、何も知らない私でしたが、初めてルオーの多くの絵に接して眠っていた魂を呼び覚まされたような、強烈な印象を与えてくれました。ポスターの絵、「誰か老いざらむ?」は絵はもちろんのこと題名も、今の私に呼びかけているようです。
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ここ清春白樺美術館はルオーの絵を沢山持っているので、常時展示がされているとのことでした(知らないのは私だけだったかも)。今回はルオー家秘蔵の絵が日本初公開とかで、著名な方々が来館されているようでした。
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「聖顔」1939年頃の作品。この絵はカードになっているので清春白樺美術館が所蔵しているのでしようか、記念に買ったポストカードを複写したものです。高いところに展示されているこの絵は、遠くからでも人の心を揺さぶる強い光を放っています。
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「麗子洋装之像」岸田劉生1921年作。この絵は何かで見た記憶があります。同じくポストカードから複写したものです。小さな山の中の美術館ですが、ゴッホやルノアール、セザンヌ、梅原龍三郎、中川一政、木村荘八らの絵画や、ロダンの彫刻もあるのですから、誘ってくれた先生がこの美術館の後援会?の会員になっているのも頷けます。梅原龍三郎の東京のアトリエが美術館の脇に移築されていて、中の様子が覗けるようになっていました。 
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ここはソメイヨシノの巨木に囲まれた桜の名所ですが、4月5日でまだ三分咲きといったところです。ここからも甲斐駒ヶ岳が望めます、もちろん八ヶ岳も見えます。