「山眠る」冬、風来坊の私は寒いのも忘れて八ヶ岳山麓に来ています。今日は天候も悪く朝から小雨模様、霞んで周りの山も見えません。近くにあるサンメドウズ大泉・清里スキー場がオープンの筈なのですが、この天気では滑る気もしないので、きょうは自宅待機です。

パラパラ雨の中、誰もいない静かな山荘周辺を散策しました。半月前まで黄金色の葉を盛んに飛ばし、晩秋を彩ってきたカラマツも葉を落とし眠りに入っています。

パラパラ雨の中、誰もいない静かな山荘周辺を散策しました。半月前まで黄金色の葉を盛んに飛ばし、晩秋を彩ってきたカラマツも葉を落とし眠りに入っています。
落葉樹がみな葉を落とし、山全体が落ち葉に埋め尽くされているなかで、鮮やかな緑が岩場に付いています、何という名の苔か分かりません。一面が茶色の氷点下の世界、そこだけはオアシスのようです。


一ヶ月前に作り干しておいた渋柿が、小さく萎んで干し柿になっていました。干し柿を作る過程で柿を揉むのですが、干したまま横浜に帰っていたので遅ればせながら揉んであげました。こうすると不思議なことに赤味のあった柿が、翌日あたりから焦げ茶色に変わっていきます。揉むことで柿の内部の糖度?に変化をもたらすのでしょうか。柔らかになったこの柿をあと数日干し、新聞紙にくるんでおくと柿の表面が白くなって出来上がりです。たかが干し柿、買えば簡単なことですが自分で作ってみると、食べるのが惜しくなってきます。


テッポウユリが落ち葉の中、枯れずに生きています。10月に球根を植えたものが暖かいこともあり芽を出してしまったのです。氷点下に冷え込む中で枯れないのも不思議でしたが、この先もっと寒くなるので心配です。


ウバユリの実がドライフラワーになっています。口を開いた実からは薄っぺらな種が沢山落ちるので、持ち帰るときには種を落としてからでないと種の飛散で往生します。


ツチグリを見つけました。英語で「地の星」と呼ばれています。タコのようなキノコです。地面に落ちた木の実のようにも、海の中のヒトデのようにも見えます。今にも動き出しそうです。



初滑りに向けて、スキー板を出してのメンテナンス。天気が明日回復したらいくぞ!とニコニコしながらワックスを掛けたりしている、気持ちは万年青年の私です。

