大雪山系からは早くも紅葉の便りが聞かれる頃となりましたが、南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳は9月末でしたので紅葉にはまだ早かったようです。イメージ 1

北沢峠の小屋の前でウメバチソウがまだ花を残していました。

イメージ 2不気味な感じのするマムシグサ、ウラシマソウにそっくりな花ですが、峠近くの林で見事な実を付けています。

イメージ 3マイズルソウ'も赤い実を付けました。

イメージ 4花の山として人気の仙丈ヶ岳の帰路に辿った谷筋の径は、この山が高山植物の宝庫らしいことを教えてくれます。チングルマは一面が真っ白になるほどの大群落をつくり、登山者には馴染みの花です。実の形が風車に似ていることから、稚児車が変化してついた名だとのことです。オキナグサもこのような姿で実を付けていましたね、春さきのことでしたが。

イメージ 5トリカブトが藍色を目立たせ咲いていました。近くの北岳にはキタダケトリカブトという固有のトリカブトがありますが、葉の切れ込みを見ればこの花はミヤマトリカブトらしい。

イメージ 6紅葉の代表格でもあるナナカマド、葉は残念ながらちりちりと赤茶けてしまいましたが、赤い実を付けました。葉が落ちてしまえば、真っ赤な実が輝きハイマツに映えて美しく、抜けるような青空があれば申し分ないのです。

高い山では紅葉が始まると同時に、初冠雪の便りも追いかけてきます。私のいる八ヶ岳山麓はここ数日雨が続き冷え込んできました、唐松の紅葉(黄葉)はもう少し先のようです。