久しぶりの青空が見られた21日、気温も日中には24度近くまで上がって行楽日和となりました。月曜には横浜に帰る、とのカエルコールをしたところ「ワラビ」をまた採ってこい、とカミサンの神の声(どうせやることないんでしょう!)です。ということで、またもやワラビ採りです。
「わたしゃ外山の 日陰のわらび 誰もおらぬで ほだとなる(コラサノサンサ)」外山節・岩手県の草刈り歌を私が知っているのは、「歌声喫茶」か合唱サークルなどで歌ったことがあるので覚えていたのです。ワラビを見るとこの歌を思い出します。
この植林地は毎年下刈りもしてあるので、ワラビの生える環境としては申し分ないのです。今年も半月遅れでしたが雨も多いので沢山採れました、1時間ほどで大きめのレジ袋一杯です。帰り道に日本サクラソウの自生地をのぞいてみました。この植林地の端を流れる川沿いのあちこちで、遠目にもハッキリ分かるピンクの花を咲かせていましたが、他の草たちに負けて草葉に埋もれてしまった株もあります。自然の環境は、弱肉強食で遠慮はありません。残したいものには、人がある程度かかわらないと保存出来ないこともあるようです。
カラマツの植林されたこの地(正面に甲斐駒ヶ岳や南アルプスの山が霞んで見えます、後ろはもちろん八ヶ岳)は国有林なのでしょうか。八ヶ岳山麓には県営牧場がいくつもありますが、それらは恩賜林を県が払い下げてもらい牧場にしたものです。牧草地に隣接してある広大な植林地は、以前もカラマツ林だったのを伐採してまたカラマツを植えました。100万本の植林、と言った言葉の書かれた朽ちた看板が残っていました。カラマツは用材としての価値は低いと聞いています。植林計画がまずあって、それに合わせての伐採だったんだろう、などと思ったこの日に、岐阜で全国植樹祭が開かれました。植えっぱなしで間伐も枝打ちもされていない、荒れた山が各地で見られるのは残念なことです。