昨日のような天気の悪い日は庭仕事も出来ません。こんな時は日がな一日のんびりと、家にこもってジャズを流しながら本を読んだりして過ごすのですが、今日は懸案だったギターの修理に取りかかりました。30年以上前の年代物ですので、音がよく出ません。原因はCとかGなどのよく使うコードあたりのフラットの金属(何という名前か分かりません)が、すり減っていたのです。先日、横浜のヤマハ楽器でチューナーを買ったときに店の中を見てみましたが、フラットの金属棒なんて売っている筈はありませんでした。
ならば壊れて元々、自分でやるしかない、使わないフラットの所を外してそれをすり減ったのと交換する、という修理方針を立てる。ボーデーを傷付けないよう慎重に外す、二本目を外すときにはだいぶ要領が分かってくる。下と上8本を取り外し胴側の4本の長さをヤスリで調整して上にはめ込む作業、書いてみれば簡単ですが、暇人だから出来る一日がかりの仕事でした。出来上がって早速新しい弦を張り、買ってきたチューナーでのチューニング。今までの音叉でのチューニングと比べなんと楽なことでしょう。フラットの金属を取り替えたことで指の押さえも楽になり、使えるようになりました。
家の者からは上達しない、下手くそと言われ続けてきましたが、何十年もお休みしていたから致し方ありません。このギターも復活したので、毎日練習すれば恥ずかしくない腕前になれると自分を励ましているところです。山で一人暮らしの時は「友よ」を歌っては元気を出し、「遙かな友に」は皆が集まると必ずハモることで喜んだ頃を想い、最後はいつも「今日の日はさようなら」で別れたあのころを思い出しながら大声で歌っています。
今日は午前中にはタイヤを交換したので、明日は横浜に帰ります。12日から熊野古道を友人たちと歩くことになっているので、八ヶ岳とはしばしのお別れ。世俗に戻って久しぶりに新幹線の旅も楽しみ、吉野あたりは山桜の咲く頃になっていれば嬉しいのですが!