春雷を伴った低気圧が西から東へと駆け抜けた今日は快晴。新潟や長野は雪の予報で冷え込むとのことです。昨日、横浜や東京の桜が満開になったと、気象庁が発表しました。寒いので桜も長持ちするだろう、桜前線がどこまでいった、お花見はいつ頃が良い、などといったことがニュースになるほど桜は日本人には欠かせない花となっています。我が家の周りにある桜も七~八分咲きでちょうど見頃です。
桜が咲く時期になると上ばかり見て歩いてしまいますが、足下に目を向ければここにも春が来ています。桜が咲くまでレンギョウの明るい黄花が目立っていましたが、この黄色はタンポポにバトンタッチされました、ほとんどがセイヨウタンポポです。
近くの野原でクサボケ(草木瓜・バラ科)が咲いています。草刈りがされている土手に自生して草丈も10㎝ほどですが、日陰にもかかわらず鮮やかな朱赤色で目立ちます。春の日だまりに群生しているのはヒメオドリコソウ(姫踊り子草・シソ科)です。葉の先端は黒紫色で、小さなピンクの花が覗いています。
林の中で一年中青々としているからアオキ(青木・ミズキ科)と名が付けられたのでしょうか、斑入りのものは庭木として植えられています。この木は雌雄異株で、秋から冬にかけて真っ赤な実を付けます。今この花が咲き出しましたが、あまりにも小さい花(直径5㍉ほど)なので気が付かずに通り過ぎてしまいます。赤い実の写真(2月に撮ったものですがいつの間にか実はなくなっていました)の次が雄花、その次が雌花の写真です。
サツキの植え込みの中にユスラウメ(桜桃・バラ科)が咲いていました。6月ごろになると、サクランボのような味の赤い実を沢山つけてくれます。桜桃と書いてユスラウメとは花を見て合点です。二年前にこの実で果実酒を作ったのですが、飲むのを忘れていました。
明日から八ヶ岳に行きます。山はまだ花の季節には早いのですが、花壇の整理や山野草の種まきなどの仕事が待っています。カタクリなどは花芽を立ち上げている頃、楽しみです。昨年は、カタクリが咲いているときに雪が降ったのを思い出します。