「よく見れば ナズナ花咲く 垣根かな」こんな句があったような気がするのですが、誰の作った句か忘れてしまいました。今日の横浜は暖かで、春をウォッチングしに近くの円海山までウオーキングしました。ナズナやハコベ、オオイヌノフグリなどが緑葉を伸ばし、沢山花を付けだしています。
ナズナ(アブラナ科)(写真1)は春の七草の一つ、ペンペン草と言った方が通りが良い。実の形が、三味線のバチに似ているからなのかも。子どもの頃、ペンペン草の実をちょっとずつ引っ張ってぶらぶらにし、耳元で「シャラシャラ」と鳴らして遊んだことがあります。
コハコベ(ナデシコ科)(写真2)も春の七草の一つです。ミドリハコベとコハコベをハコベと呼んでいます。5㍉にも満たない小さな花ですが、しっかりと自己主張をしているのが野の花の良いところです。ずいぶん昔のことですが、ニワトリやウサギの餌によく刈り取ったものでした。
オオイヌノフグリ(ゴマノハクサ科)(写真3)は畑や道端に生える越年草でヨーロッパが原産の植物、明治初期に渡来した帰化植物だそうです。西洋タンポポもそうですが、こうした帰化植物が増えていくのに比例して、日本古来の植物の影が薄くなっていくのは残念です。
円海山(写真4)のことを書いてある案内板を撮りました。昔はここから筑波山まで見渡せたと書いてありました。今は都心部は排気ガスの中に霞み、空気の澄んだ正月などでも新宿副都心のビル群が見えればよい方です。帰り道で、ヒカンザクラ(写真5)でしょうか、つぼみが膨らんでもうすぐ咲きそうなのを見つけました。