http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1973735&GOODS_SORT_CD=103

10月7日にリリースされました。タワーレコード限定です。現在、店頭展開中です。2008年にアメリカで製作された「YOU MUST REMEMBER THIS」の完全ソフト化です。

http://www.pbs.org/wnet/americanmasters/episodes/warner-bros/you-must-remember-this/281/

ワーナー草創期から現在までの、クロニクルです。イーストウッドがナレーションにしてエグゼクティブプロデューサーです。製作、構成、演出は『続夕陽のガンマン』DVDやブルーレイなどで、ナイスなコメンタリーをされている、映画評論家にして映像作家のリチャード・シッケルさんです。

ミュージカル、ギャング映画などなど、映画ファンの夢を紡ぎ出し、今でもイーストウッドさんやジョージ・クルーニーさんの「作りたい映画」にチャンスを与えて、ビジネスとして成立させているスタジオの、スタイル、カラー、テイストはいかにして出来上がったのか? ということを、数々の証言と、フィルムクリップ(この抜きが素晴らしい)で綴っていく5時間のアンソロジーです。

これが日本で受け入れられば、僕は、日活、東宝、松竹でこういった映像クロニクルを作っていただきたい、そう真剣に考えて、日本版の製作に関わらせていただきました。

6月にリリースされ、やはりお手伝いしたMGMの「ライオンが吼える時 MGM映画の歴史」は1990年代の製作でしたが、こちらは2008年。つまり、現在の視点がある分、今の若い映画ファンに、分かり易い作りになっています。

つまり『ダークナイト』のジョーカーの邪悪さは、『犯罪王リコ』のエドワード・G・ロビンソン、『白熱』のジェームズ・キャグニーにそのルーツがある、とか。マーティン・スコセッシが『ミーン・ストリート』で衝撃的な登場をしたのも、ワーナーだから、とか。われらがイーストウッド映画が、今もなお、一定のアベレージで生み出され続けているのは、ホームグラウンドとしてのワーナーがあるから、とか。

そういったことを、押しつけではなく、独自の説を展開するでなく、事実を時系列に並べていくことで浮かび上がらせる、それが年代記の良さです。歴史を知らずに映画を語るとは片腹痛い、というワタクシとしては、温故知新ソフトというのはたまらないごちそうなわけです。

それは、1974年の『ザッツ・エンタテインメント』体験に端を発しております。ワタクシがこの仕事をしているのも、このアンソロジーに魅せられたからにほか鳴りません。戦前の音楽映画やアチャラカ映画にやたらとウルサイのも、日本版の『ザッツ・エンタテインメント』を作りたくて、作りたくて、という気持ちがスタートです。

というわけで、タワーレコード限定の特製ブックレットには、ネットに出ていないような情報を、なるべく冷静なバランス感覚を持って、満載させていただきました。
2009年9月12日 厚木市文化会館
「由紀さおり 40周年記念コンサート いきる プレビュー公演」
を拝見しました。

この11月11日(水)と12日(木)東京国際フォーラム ホールC でスタートする公演の、プレビュー公演です。

「生きることは愛すること 愛することは歌うこと」とは、アルバム「いきる/由紀さおり」で、由紀さんが作詞された「真綿のように」のフレーズです。歌手・由紀さおりとしての「覚悟」であり、「ポリシー」であり、「いきること」そのものです。

「夜明けのスキャット」から40年、歌謡曲シンガーとして、コメディエンヌとして、そして女優として、由紀さおりさんは、いつも僕らとともにありました。タイトルにコンサート、とありますが、拝見して、まず感じたのは、これは「コンサート」でも「リサイタル」でもなく、「演劇」であると当時に、どんなカテゴリーにも入りきらない、「由紀さおり」という名のショウでした。

ブロードウェイやラスベガスで、in Person Showというジャンルがあります。サミー・デイヴィスJr.さんや、ライザ・ミネリさんのショウには、彼等のパフォーマンスのなかに、彼等の人生やアーティストとしてのキャリアが凝縮されてます。観客は、眼前のショウを楽しみながら、エンタティナーの実力に酔いしれつつ、その人生にも思いを馳せ、ただただ堪能するわけです。

in Person Show を成立させるには、歌だけでも、おしゃべりだけでも、お芝居だけではなく、パーソネルが大切です。そのパーソネル、個性を引き出して、見せるための演出が必要であり、その演出により、観客の感動はより深いものとなるわけです。

ぼくはそれをエンタテインメントだと思います。
ぼくはそれを垣間見せてくれるアメリカのエンタティンメントを愛してきました。
「由紀さおり 40周年記念コンサート いきる 」は、ぼくの考える理想的なエンタテインメントでした。

構成・台本・演出は高泉淳子さん
http://www.yukikai.co.jp/takaizumi.htm

映像とサウンド、そして由紀さおりさんの個性を最大限に活かした、最高のステージでした。

第一部「生きることは 愛すること」は、由紀さんの少女時代・童謡歌手 安田章子から現在までを、お芝居と歌により構成しています。オープニング、「夜明けのスキャット」から、少女時代、ひとりの女性としての内面、お母様との対話を、スケッチのスタイルで描いていきます。

高泉さんと由紀さんの対話から見えてくる、さまざまなこと、これが各スケッチのなかで、由紀さんの歌う歌にフィードバックされて、歌の世界が、歌い手の心情までを投影させて、より広がってくるのです。

そうしたなかで「いきる/由紀さおり」の「あきらめるのが好き」が歌われると、曲の印象がより深く、胸にせまってくるのです。この演出により、由紀さんの歌が”体温”を感じさせてくれるのです。

この第一部を通じて、僕らは「由紀さおり」というエンタティナーが歩いて来た道程を、体感することで、彼女の「生きることは 愛すること」という言葉を実感することができるのです。

そして第二部「愛することは歌うこと」

歌手・由紀さおりのこれまでのヒット曲が、次々と歌われます。「生きがい」「手紙」「晩歌」「恋文」「ルームライト」・・・ 1970年代から歌謡曲を聴いて来た人、テレビのバラエティを観て来た人、同時代を生きて来た人には、イントロ、メロディ、歌詞、いずれも「たまらない」空間となります。

ここでは、「にほんのうた」を歌い継ぐ歌手でもなく、「ドリフ大爆笑」のコメディエンヌでもなく、歌謡曲シンガーとしての由紀さおりさんが堪能できるのです。しかも、彼女がなぜ「歌い続けているのか」という精神的背景を、第一部で観ているだけに、耳馴染みの歌が、さらに深い印象で迫って来ます。

ここでファンが思うのは、「あの歌も聞きたい」「この歌も歌って欲しい」という想いです。それを叶えてくれるのが、続く「由紀さおりオリジナルメドレー」です。

いやぁ、楽しいですよ。素敵ですよ。本当に名曲揃いですから。1970年代から80年代にかけて、音楽のクリエイターたちが、由紀さおりさんに託したもの、その素晴らしい宝物が、ご本人の歌声で蘇る。なんて贅沢なんでしょう!

そして、後半は「いきる/由紀さおり」の楽曲をタップリと歌ってくれます。ぼくがライナーで書かせていただいた、「21世紀の歌謡曲」という言葉が、ここでリアルな現実としてステージに展開されるのです。

レコーディングから繰り返し、繰り返し聞いてきた、耳馴染みである筈の曲が、ぼくのイメージを遥かに越えて、すごい世界を創出してくれるのです。凌駕、驚愕、堪能、最高! です。「ビールの海」「回転木馬」、いずれも由紀さんのなかで、豊穣し、ふくよかな味に進化しているのです。本当に素晴らしいかったです。

そして、仕上げは・・・ これは、ぜひ、東京国際フォーラムに足を運んでいただいて、味わっていただきたいです。「現在・過去・・・」ときて、次に来るものは・・・ 高泉さんの演出、由紀さんの表現に、感服です。

三時間に及ぶステージは、アンコールでクライマックスを迎えます。ウエルメイドなのにスリリング、エンタテインメントなのにパーソナルな世界が展開されます。

このショウは、例えばブロードウェイにライザ・ミネリを見に行くみたいに、どこか常設の劇場で、年一回ずつ、定期公演して欲しい、と思いました。「いきる」を観るために、劇場に足を運びたくなる。そんなショウに発展していくような気がします。

このショウは、40周年の集大成というより、「ここから、始まる」、由紀さんの「これから」を予見させてくれる、由紀さんによる宣言でもあります。

幕前で、マイクの前に立つ由紀さおりさんを観ながら、失礼ながらエノケンさんやロッパさん、金語楼さんの時代から続いて来た、日本の芸能と地続きな「サムシング」を感じました。

このステージ、ぜひ、観て頂きたいです。
11月11日、12日 東京国際フォーラムのステージが、今から愉しみです。
それまで、CD「いきる/由紀さおり」を繰り返し聴いていただけると、その愉しみはより、充実したものになることを、申し添えておきます。

http://ikiru-yukisaori.net/
今日のサンケイスポーツに「memories of 市川準」DVDボックスの映像特典の情報が「初出し」で独占報道されました。

現在、鋭意製作中のDVDボックスに、市川準監督演出のCMが60本近く収録されます。これは画期的なことであります。CMというのは、権利クリアが難しく、しかもややこしい。でも、市川さんの世界を知っていただくためには、不可欠です。5本の映画と60本のCM、そしてこの春、製作のお手伝いをさせていただいた衛星劇場&日本映画専門チャンネル合同企画の番組のスペシャルバージョン

監督自身のインタビューを織り交ぜて贈るドキュメント
「監督・市川準 映画にみつめた人を観るよろこび」(60分)
出演:市川準/イッセー尾形/富田靖子 他

も収録されることとなりました。

というわけで、このDVDボックスについて、本日のサンスポ芸能欄で取り上げていただいております。


http://www.sanspo.com/geino/news/090907/gnj0909070505006-n2.htm


故市川準さん名CM、DVDで甦る

1980年代前半からCMディレクターとして活躍し、2000本以上の作品を手掛けた。100歳を超えても元気だった双子の姉妹、成田きんさんと蟹江ぎんさんが出演した「ダスキン」。女優の桃井かおり(57)、沢口靖子(43)らがコミカルな演技を披露した「金鳥 タンスにゴン」では「ゴン」の愛称を持つサッカーJ1・磐田の中山雅史(42)を登場させた。
 94年には横綱貴乃花(現貴乃花親方=37)と破局したばかりの女優、宮沢りえ(36)を「タカラcanチューハイ」に起用。「スッタモンダがありました」のセリフで、世間をアッと言わせた。これら3作を含めDVDには60本近くの収録を予定している。
 87年からは、映画監督としても活動した市川さん。今回のDVD-BOXでは、メガホンを執った「BU・SU」から「会社物語MEMORIES OF YOU」「つぐみ」「東京夜曲」「buy a suitスーツを買う」を初DVD化。「buy-」は、急逝直前まで編集作業を行っていた遺作だ。
 制作にかかわった娯楽映画研究家の佐藤利明氏は「CM作品をソフト化するのは困難だったが、市川準事務所と松竹のスタッフの努力がすべて。粘りでひとつひとつ(権利問題を)クリアしてくれました。CMと映画をまとめて観ることで、市川さんの世界が共感できます」と強調した。まさに垂涎ものの“お宝BOX”。伝説のCM作品の数々が花を添え、その名を後世に伝える。