宇宙人類からのメッセージ

 

 

第一部

§1.待ちぼうけ

・ ついにアミの円盤が来た。 

・ 僕の心は幸せな気持ちでいっぱいになった。

・ ビンカ、僕の宇宙の恋人、僕の双子の魂、僕のハートは喜びで

  高鳴っていた。

・ 微笑みながら現れたのは、彼女と同じ人種、スワマだった。

・ 少年は、勝ち誇ったような視線で僕を見下ろし、間違いがあってね、

  違った世界の者同士で双子の魂は有り得ないことなんだ。

  と言いながらビンカに永遠に続くかのような長いキスをし、

  彼女も優しくなでた。

・ 僕は、胸の中が引き裂かれる思いだった。

・ その時、「ペドゥリード!!」と起こされた。

  悪夢を見ていたのか。

・ 僕のおばあちゃんは、“若返りの発作”で、仕事を再開、

  お陰でお金に余裕が出来、夏中海辺の家を借りられるようになった。

・ ビンカと一緒にいたのは、何カ月も前の、ほんの一日足らずだった

  が、出合った時から永遠に結ばれているかのように感じられた。

・ 彼女のことを考えることで、より元気に、完璧に、より幸せに感じる

  ことが出来た。

  愛によって結ばれているから当然だよ。

・ アミのお陰で、愛こそが全てで、宇宙の最も大きな力であることが

  分かったんだから。

・ 愛は単に美しい感情ではなく、もっとずっとそれ以上のものである

  ことが理解できた。

・ 僕たち人類の神に対する見方は、時と共に、僕たちの進化と共に、

  変化していったんだ。

・ アミと知り合う前の神は、復讐心の強い、怒りっぽい神だったので、

  神の存在を疑った方が良いと思ったりもした。

・ 今は、宇宙を操作する、光り輝いた知的な存在となったんだ。

・ 愛が神だから、愛を感じるたびに神を体験してるんだ。

・ 真面目な人が話すと、難しい神学の言葉を使ってややこしくして

  しまい、本当の神から遠ざけてしまう。

・ オフィルのような進化した世界では、“惑星大家族”のように、

  愛をもって全てを分かち合え、毎日がお祭りのように楽しんで幸せに

  暮らしてる。

・ 進化した世界では、人生を、“私達みんな”という立場から捉えている

  のに対し、地球ではただ“自分だけ”が重要なことなんだ。

・ 「利己主義」、「競争」、先史時代的な「密林の法」

  「競争力という文明のモータ」に、僕たちの生活スタイルは動かされ

  ているという訳なんだ。

・ 宇宙の文明世界には、共有はあるけど、競争はない。

・ たとえば、地球の先進国の教授達が、密林奥深くに住む

  (野蛮な人食人種)未開人に、直接接触しようとはしないだろう。

  毒槍で串刺しされてしまうから。

・ それより、分かり易いイラスト入りの本を置いてくる方が良いと

  思う。

・ アミが言うには彼ら、“人類の慈善者達:知識を新兵器開発に悪用する

  科学者、自然破壊しながら商売する者”は、悪人と言う訳ではなく、

  単に“無知なだけ”なんだという。

・ 解決法は、まず教えてあげること、頭や心を入れ替える手助けをして

  あげることだという。

・ 僕たちの教育は、“内側の部分”ではなく、“外側のもの”ばかりに指導

  が向けられているので、“内的向上”などには関心が薄く、

  よほどの大惨事が起こらない限り、この世界が良い方向へ変わるとは

  思えない。

・ 地球では、全ての価値はお金、経済次第。

・ 優れた科学者や賢者が世界を修めて行くのが道理なんだけど、

  ここ地球では何一つ愛に基づいて統治されていない。

・ 『愛は最高位の論理である』という言葉を理解できるのは、

  ハートの叡智なので、地球で適用されることはさらさらない。

・ 人類の運命、僕達の未来、全ての宇宙の生命は、

  市場の法に委ねられている。

・ 僕達のお金が大好きな目のくらんだ“宇宙船地球号”は、

  銀河系をゆっくり回っている。

・ 大多数の人々は、幸せから遠ざかっている。

  汚職、暴力、犯罪、飢餓・・ビジネスが地球を汚染、破壊していく。

・ ペドゥリードは、アミと約束していた二冊目の本を書き終えたが、

  この夏は来ないんじゃないかと思えて失望していた。

・ 毎日、失望的な待ちぼうけの後、ゲームセンターへ行っていた。

・ ゲームで一位になれれば、自分のイニシャルを機械に刻める非常に

  名誉なことなので、トップ争いが激しい。

・ 翌日、店に行くと、全ての機械に、なんと誰にも到達できない格段の

  差をつけて一位の座に着いた「AMI」というイニシャルが輝いていた。

・ ペドゥリードは、アミの仕業だと直感し、“翼の生えたハートのマーク

  のある岩”へ行き、“明日林で待っている”と書かれた紙を発見した。

・ 翌日、待ちに待ったアミに再開、と同時にビンカとも。

・ 僕はビンカと共に深い愛につられて別次元へ行き、

  ただうっとりと酔いしれた。

・ 再会の感激が落ち着き、翻訳機なしで二人は話し始め、ペドゥリード

  はビンカの心地良い声にうっとりと眼を閉じて聞いていた。

・ 「もういいだろう、禁じられたロマンはそのくらいで」と、

  アミが笑いながら言った。

・ すっかり背が伸びたペドゥリードは、アミよりも高くなったが、

  草の上に座っていたビンカが立ち上がると、なんとペドゥリードより

  はるかに高くなっていた。

・ ビンカは、「私達の愛は、容姿なんかよりも、

  もっとずっと奥深いってこと」と言って元気づけた。

・ 君はコンプレックスを感じていたので、背を丸めていたんだ、

  伸ばしてごらん。

  と言われ伸ばすと気にする程ではなかったので、

  映画の二枚目スターのまねをした。

・ 「その先史時代の男性優位主義を、

   本気でとってはいけないだろうね。ペドゥリード。」

・ その時代は、身体の大きさが生き延びて行くのに重要だった意味が

  あったが、今はその段階を乗り越えつつあるんだからね。 

・ 多くの人は、人と意見が違うのが怖くて、自分で判断できなくて、

  他人と同じ意見を持ってるふりをする。

  でも、本心は君と同じように考えてるかもしれない。

・ しかし、今は多くの人達が大きく変わり始めている。

・ 君たちはまだ、自分たちの肉体のもっと向こうにある愛を楽しむと

  いうことを学んでいない。

・ 本当の愛とは、魂と魂の間に生まれたものなんだ。

・ その人が放射するエネルギーを愛するっていうことなんだよ。

・ この段階の感情には、もう時間も距離も存在しない。

  死さえもその愛を邪魔にすることは出来ないんだよ。

・ (二人が再びメロドラマを演じると)二人の祝福を応援するかのように、

  小鳥や虫や花々が色彩のコンサートを繰り広げていた。

・ 君たちの発した波動のせいだよ。

・ 愛は、引き寄せ、喜びを生み出すんだ。

・ アミが腰に付けてた円盤のリモコンを操作した。

 

§2.クラトの秘密 

・ “翼の生えたハートのマーク”がある以前より大きく高度なメカニズム

  の円盤が現れ、僕の体は上昇し、鳥になった気分になって円盤内に

  入った。

・ 窓から、下界にゲームセンターが見えた時、AMIのイニシャルの件を

  思い出すと、アミは、「君に知らせる以外に、ビデオゲームなしでは

  生きられない可哀そうな少年達をガッカリさせ、ゲーム以外のことを

  考えたり、自分の時間を楽しむようにしてもらうためにね」と

  話した。

・ ゲームセンターで失うものは、お金と時間だけでなく、頭を歪ませ、

  人生を狂わしてしまう危険がある。

  エゴの活動の場だ。

・ 愛はいつも近くにいるよ、たとえ、誰かが直ぐ近くにいなくてもね。

  とアミは言った。

・ 君たちは、彼か彼女が自分の傍にいなければ、

  幸せになりたくない、”と言っているのと同じだよ。

・ 何かに、誰かに、たとえ魂の双子であっても、依存し過ぎるという

  ことは、良くないことだよ。

・ それは、人々を奴隷化し、魂の自由を奪ってしまうことに

  なるからね。

  魂の自由無しには、本当の幸せなんて有り得ないからね。

・ (愛が中毒と感じるとしたら)それは執着、依存で、

  本当の愛は、与えるものだよ。

  愛する人の幸福に、幸せを感じられることだ。

・ ビンカが、二人が離れ離れにならない方法を質問すると、

  それは考えない方がいいと思うよ、と答えた。

・ 二人ともまだ子供だから、自分の世界を捨てて、よその惑星行くに

  は、保護者の許可書を銀河系当局に提出しなければならない。

・ 銀河系当局は愛が最も重要視される。不正を伴った愛は、

  いつまでも傷つき、“神を汚す”ということなんだよ。

・ ビンカのおじさんの許可書を得るために、不正せずに何とか説得する

  しか方法はない。

・ (二人は、死ぬ思いでやり遂げる決心をした)

・ 最新のコンピューターで、彼の心理調査をした結果は、不可能。

・ 愛は科学的なデータを遥かに超えるものだし、愛こそが銀河系を動か

  してるから。(愛の作用で一緒になれる可能性はある)

・ アミ達は、ピンカのおじさんを説得するために、

  キア星へ“位置”する。

・ 窓の外は、“時間空間”の次元を越える時にいつも現れる白い靄が

  見えた。

・ まず愉快な老人「クラト」に会いに行こう。

・ 君のおじさんはなんと、野蛮な人種のテリ?!!

  恐怖と驚きのあまり叫んだ。

・ アミが、「敵対した国でもその憎しみを乗り越えて、愛する二人が

  結ばれることもあるんだ。」と説明してくれ、

  地球でも同じことがあるので理解できた。

・ テリとスワマは同じ種で、最近、テリは、毛虫がチョウに変態・変化

  するように数日で牙の歯は小さな歯に抜け変わり、緑の体毛は抜け、

  ピンクの毛が生え、耳が尖ってきて、目は紫色に変わって、また考え

  方や感じ方も変わって(スワマのように)いく人もいるよ。

・ だからテリもずいぶん穏やかになってきているんだ。

・ だが一方で、テログループが増えたり、より強力な爆弾を作れるよう

  になってきたの。

・ 地球の暴君も、アミの暴君も基本的には同じなんだよ。

・ アミが操作するとスクリーンにドラキュラの様相をした人物が出て

  きたが、ビンカが悲鳴を上げたので消した。

・ あの男は、実際にいたのではなく、集団の無意識の中にある

  (悪魔的想念を)を映し出したものなんだ。

・ やつらは、暗闇の中から、君たちの世界を操っているんだよ。

・ 元々は、魂(想念:幽界)の中での戦争だったものが、やがて

  (現実:三次元世界)世界の出来事になって現れ出てきたものなんだよ。

・ 君たちが、心の中に、やつの居場所を作っているからだよ。

  全て他人任せにしたり、ほったりかしにしていたから。

・ しかし、やつらがのさばっていられるのは、“世界の王”:

  宇宙全てを統治しているのと同じ王、愛の神、がやってくるまでだ。

・ アミが器盤を操作すると、スクリーンに、光り輝いた男が現れた。

  彼の方が、侵入者インベーダーよりエネルギーが高いから、

  打ち負かすだろう。

・ ヤツらの最大の武器は、“麻薬”で、最低の次元と結び付き彼らを引き

  込み、ビックリするほどの犯罪を働かせたりする。

・ また、利己主義もヤツらのお得意技なんだ。

・ 上の(進化した)世界では、協力はあっても、競争はないよ。

・ “平和と兄弟愛”が、人類にとって一番大切なんだ。

・ だから暴君の信奉者に対して、戦うのではなく、

  教えてやることが必要なんだ。

・ まず第一に、自分自身が変わらなくてはね。

・ より正しく、より優しくね。

  次に、意識を変えるのに役立つ知識を教えてゆくんだ。

・ 円盤はクラトのいる場所に到着。

・ 孤独が好きなクラト、ニュースなど一切見ない。

・ クラトは、テリからスワマに変わった最初の人なんだよ。

・ 実際には、過去に何千人も変わっているが、テリに裏切り者と

  言われ、殺されてしまうので、新しい名を名乗って隠れていたんだ。

・ クラトの新しい人生の出発を健康的な乾杯で祝った。

 

§3.新しい人生 

・ クラトは、地球へ行ってみたいと言った。

・ 重要なのは、一人一人が内面にあるほんとうの自分の姿を、

  外に向けて表現することなんじゃないかな。

・ たとえシワだったとしても美しいはずだよ。

・ 地球の一年で、キアは20回太陽を廻るので、クラトは1,400歳。

・ 大きな魂にとっては、大きな奉仕が出来たことそれ自体が報酬

        なんだよ。

・ 奉仕とは、援助でなく、特権なんだよ。

・ ビンカのゴロおじさんを説得するのに、催眠術を使ったら。

・ それは、宇宙の法に反するよ。

・ どんな理由があるにせよ、個人の自由を侵害してはいけないんだよ。

・ “ブーメランの法則”、(因縁因果の法則)、原因と結果の法則、

  つまり作用・反作用の法則だよ。

・ 君が良いことをすれば、良いことが君に返ってくる。

・ この法則は、宇宙の全てに作用してるんだ。

  (“神界”レベル世界では、因果律はない)

・ 三人(ペドゥリード、ビンカ、クラト)で、地球で暮らしたいと、

  三人が共に願った。

・ 素晴らしい願いは、神の部分から生まれているのだから、

  強く信じることだ。

  疑いの気持ちになったらダメ。

・ アミはビンカの住む都市へ行こうと言いだし、

  クラトを円盤に乗せて移動。

・ 円盤内部は、人工的な重力で調整、外部からの重力は消去。

・ 宇宙は、不注意な人を助けることは出来ないんだから。

  不注意は、大きな事業を失敗させることもある。

・ ビンカはゴロおじさんを(ビンカが地球へ移住することを)

  説得する必要があるので、良い方法を考える。

・ もし“上”の許可が下りれば、UFOをおばさんに見せるよ。

・ 楽観的になるのは良いことだが、夢想的になるのは良くないよ。

・ 夢想家は、不合理なことと、ほんとうの可能性の区別がつかない。

・ ビンカはクローカおばさんとゴロおじさんに会って、宇宙人やUFOに

  ついて話し始めると、予想通り、妄想に取りつかれていると言われ、

  あしらわれたので、作戦を変え、「私なんかいない方がいい!!」と

  泣き出して、機嫌をとった。

・ ビンカはおばさんに、円盤を見、同乗したことを話し、

  おばさんに見せるよう、アミに切望した。

・ アミが再度、“上”に確認すると、今の段階で、ギリギリショックに

  耐えられるレベルとの応答があったので、数秒間強烈に輝いた円盤を

  見せた。

・ アミは彼等から見えない円盤からマイクで、君たちは何千年もの間、

  間違っていたんだよ、と呼びかけると、

  おじさんはビックリして跳び上がった。

・ 恐がらなくていいよ。 

  怖いのは、政治警察だよ。羊の格好をした狼だ。

・ 神は自分の迷い出た子羊を、軽く扱ったりしないんだ。

・ 君たちを地球へ案内したいんだが、その前にアミが老人の考えてる

  ことをキャッチして、トイレへ行かせた。

・ 最新トイレは、小部屋に入りドアを閉めると、自動で何種類かの光線

  が働いて、君たちの体から出てくる老廃物を非物質化するんだよ。

・ もっと進化した人達(超高次元の太陽の人等)は、

  (物質的エネルギーでない光のエネルギーだけを使って活動しているので、

   老廃物が生じないから)トイレなど不必要だ。

・ 自分にとって有益か有害かを見極めて自動で光線処理するので、

  他の惑星へ行く時も、その惑星を汚さないためにも使うんだ。

・ お風呂も同じ原理で、服を着たままで汚れは非物質化され、

  綺麗になるんだ。

・ トイレへ行っただけで、心身がスッキリし、

  服や髪も洗ったばかりの良い香りがする、まるで魔法だよ。

・ ペドゥリードの質問の答え

 ① 気持ちが良いので時々、服を着替えたり、裸足で草の上を

   歩いたり、裸になって日光浴したり、泳いだりするよ。

 ② 裸になって愛し合うよ。 

・ “性”はとても尊いものなんだ。 

・ 性については、小さい時からきちんと教えられているから、

  奇妙な興味とか、嫌悪感を抱くことはないんだ。

・ 性には神聖な力がある。 

  愛する人への最高のプレゼントになるんだよ。

・ ペドゥリードは、早く地球もオフィレのようになってほしいと

  願ったが、アミが、「自分たちで、暗闇が生み出す毒素を根気よく

  洗い流し、愛という服を着るように、愛が漲( みなぎ )るように

  ならなくてはいけない。

・ 暴君(人類のエゴ悪想念エネルギー)の力が弱まった時、初めて我々の姿を

  現すことが出来るんだよ。

  なぜならその時初めて、我々の開かれた惜しみない援助を(受入れ)

  応えられるようになるからなんだよ。

・ 本当に神と調和した人は、奉仕する仕事を止められなくなるんだよ。

・ だから、文明社会では、誰も“退職”しない。

  社会に対する自分の仕事の手を抜こうとする人なんか、

  一人もいないんだ。

・ 銀河系当局は、一人一人、その人に一番向いている仕事を

  頼むんだよ。

・ 僕らにとって、仕事が一番の楽しみだよ。

  奉仕出来るってこと自体が、楽しくてしかたがないんだから。

・ ペドゥリードがゲームやテレビやインターネットに夢中になって遊び

  続けていたことを考えていると、アミが、僕だってかつては君と同じ

  だった。

  だから、いずれ僕みたいになれるよ。

・ 自分で決めて義務的に奉仕しなければならないと云うもんじゃなく、

  すべて自由なんだ。

・ ペドゥリード達は、一晩各自自分の家に帰された。

 

§4.宇宙のおばあちゃん 

・ おばあちゃんは、今朝、翼の生えたハートのマークのある円盤を

  見て、ペドゥリードが話していたおとぎ話が本当のことだと信じる

  ようになり、アミに合わせてほしいと言いだした。

・ 翌朝、アミとクラトが乗った円盤が到着、アミは、外見が獣のクラト

  おばさんに合わせるのは危険なので、クラトを円盤内に待たせて、

  二人で会いに向かった。 

・ おばさんはアミを見て感動した。

  有難う、あたしの孫の師でいてくれて。“お友達で。”

・ 私は行かないよ。

  素晴らしい世界を知ってしまうと、帰ってから、自分の世界が悲しく

  見えてしまうから。

・ アミは、僕達があまり多くコンタクトをとらない理由の一つが、

  (同じようなわけなんだ。)

・ クラトは、サッカーの試合を夢中で理解して見て、

  素晴らしいスポーツだと感心してた。

・ 闘牛などの乱暴な闘争心をかきたてるスポーツ(戦争映画、闘争ドラマ)

  等は、低い波動を受け易い(未開の)人達に感応し、益々乱暴な感情を

  助長させ、世界を悪くさせてしてしまうんだ。

・ ペドゥリードがクラトに、おばさんの伝言の一部分(招待したい)を伝

  えなかったのは、嫉妬だよ、独占欲が強くて、利己主義的な点がある

  からだと、アミが応えた。

・ すぐに地球から800兆キロ(約80光年)離れたキア惑星に着いたが、

  アミが見当たらなかった。

・ アミはビンカが、PP(秘密警察):政治警察に拘束され、

  催眠術にかけられ、(ビンカの書いた内容は)全ては架空の空想話だと

  云わされているのを確認。

・ アミがコンピューターを操作して、ビンカの頭脳と

  コミュニケーションが取れたので、精神以下の暗示は利かなくなり、

  催眠術にかかったふりを続けるけど、実際はシッカリした意識で忘れ

  たりしないから安心して。

・ ゴロが我々から引き離す目的で企んだことだと、

  ビンカがテレパシーで言って来た。

・ アミが“上”の許可が下りたことを計器盤で確認できたので、

  円盤を窓の目前に移動、可視状態にして、強烈な光を発し、

  笑顔で医者に挨拶した。

・ アミが、ビンカにメッセージを伝え、医者に本当のこと全てを

  話した。

・ 医者は、“神”という言葉は使わないよ、うっかり口走ろうと

  するなら、医者として信用を失うようになるからね。

  と言ったが、ビンカの熱意のこもった話を聞いてるうちに混乱して

  きた。

・「星や銀河等を研究できるだけの能力を与えてもらっておきながら、

  科学者たちはどうして優れた知性の存在を疑うことが出来るの?」

・ アミは、「彼女は“類推推理”で話してるのに対して、テリは、

  “自分の頭の中にある論理だけでしゃべっているんだ”」だからビンカ

  の話が心に響かない。

・ この世界キアでは、惑星外生命の問題は、政府の監視下にあって、

  秘密警察の委員会が管理・収集を行い、

  この惑星で最強な秘密情報部迄報告する義務があるんだ。

・ PP(秘密警察)が、都合の悪い情報を握りつぶす役目を

        負っているんだ。

・ これじゃスワマになるまで、凄い時間がかかるな、

  とクラトがつぶやいた。

・ テリが電話で密告し、ビンカを秘密警察へ引き渡そうとした。

・ ビンカの最大の危機を目前に見ていたアミは、計器盤を素早く操作し

  始めた。

・ テリがマストドンのように大きな牙の像のように変身し、

  ビンカに襲いかかろうとした。

・ テリと言うのは、感情が奥深く眠っていて、

  動物的衝動にコントロール出来ないんだ。

・ 緊急事態なので、遠隔催眠をかける精神集中の時間がないので、

  アミが計器盤を操作すると、身体を麻痺させる光線が放たれ、

  テリが凍りついてしまったように静止状態になった。

・ PP(秘密警察)がドアの前までやって来てドアを壊して開けようとして

  いた時、円盤の入口から緑色の光線のトンネルが伸びてきて建物を

  突き抜け診察室の中迄延び、アミが進んでいき、浮かび上がって

  医者の襟首に小さな器具を付けた後着地し、アミよりはるかに大きな

  ビンカを軽々と抱えて、光のトンネルの中を戻り円盤のジュウタンに

  置くと、すぐに操縦席に戻った。

・ 光のトンネルが消え、入口が閉まると同時に診察室の扉が破られ、

  テリがなだれ込み、身動きできなかった精神科医も体の自由を取り

  戻したが、PP(秘密警察)のパンチを浴びて倒れ、

  手錠をかけられ連行されていった。

・ 現場にいたビンカの叔父と叔母がPP(秘密警察)に対してどう

  証言するか、これからは、全てがそれ次第だ。

・ 精神科医は、襟首にかけられた器具で、ビンカや友人、自分自身の

  ことまで全て完全に永遠に記憶を失ってしまったので、

  何も証言できないんだ。

・ ビンカはすっかり回復した。 これから二人を助けに行くんだよ。