日記三十八日目~泣きっ面に蜂~



皆様こんばんは。

ケニアは今23:30分です。

日本時間は5時30分。





今日は散々な日でした・・・。



研修に盗難はつきものですが、とうとう俺の身にも降りかかってきました・・・。




そうです、お金盗まれました。




インターンハウス内で。




しかもケニアシリングではなくて円。






俺はケニアに来てから徹底的に帳簿的なのをつけているんで、お金が無くなったりするとすぐわかるんですね。




しかも他にも確信できる大きな理由があって、ボブと換金しに行ったときに1万円札で5千円分換金したわけなんです。

その時に5千円札でお釣りをもらって、それ以来そのお金は換金していないのですが、その5千円札が無くなっているんです。


そして、元から千円札も3枚あったわけなんですが、2枚しかないんです。




つまり、6千円消えてるわけなんです。





こっちで日本円を使うときなんて換金のときしかありませんから、いつもスーツケースの中に閉まってるんです。




ですから、どっかに無くすとか自分のミスで計算間違いとか、そういったことはありえないんです・・・。




ケニアに来てからずっと、お金を節約しなきゃって言ってたんで、こういったどうしようもない事故でお金を紛失すると、本当にへこみます・・。




もうかれこれ2万円分近くくらい損しているので、俺のテンションの下がり具合は半端ではない・・・。



とりあえず今日はボスに事情を報告して休みをもらい、家で心の傷を癒してました・・・。




いや冗談じゃなくて。w





「お金を盗まれる」って結構辛いことなんですよ^^;





もう二度とこんなことが起きなければ良いのですが・・・。




実はアシュリーも旅行に言ってる間に、部屋においていた携帯電話を無くしてるんです。




彼女は旅行には持っていってないって言ってるんだから、盗まれたのは明らかですよね・・。




同じインターン生なんかを疑いたくないし、本当に嫌な気分です。





しかも今日は大変なことがこれだけではなくて、最近調子が悪くなってきているこのlaptopが、いよいよお亡くなりになりかけている^^;;;;;




今なんとか人命救助に成功してこうやって今日の日記をかけていますが、なんと救助に要した時間2時間30分。笑




最初は普通に起動していたんですが、今月くらいに入って、電源は付くんですが画面に何も表示されなくなったんです。



何回も付け直したりしているとそのうち画面が表示されるようになって、使えるんですよね。





今までは長くても最長30分格闘していれば目を覚ましてくれたこの子ですが、こんなに長く時間がかかったことは今までにありません^^;



一時間ずっと電源を付けたり消したりして何も音沙汰なかったので諦め、1時間放置して30分近くまた付けたり消したりしていたらやっと起動した!って感じです・・。




明後日から英語の一時登録が始まるので、まじで冷や汗ものです・・。





このタイミングでお亡くなりになられると、俺の人生が終わります。




頼むからあと3週間だけで良いので、僕に付き合ってくださいIBM君。

日記三十七日目~Peace and fulfillment of humankind’s potential


37日目です。

今日の日記の題名を見て、「おっ?」と思ったアイセックの方もいらっしゃるのではないでしょうか。笑




研修も残り2週間、金曜日は帰国後のリインテに向け、俺が授業を担当するクラス67の生徒達のインタビューを始めました。



最後の授業のときに生徒達全員に一人ずつ手紙を書き、それを鶴の形に折って渡したいと考えているので、これは一人一人に異なった内容の手紙を書くための下準備でもあります。



併せて34人の生徒がいるらしいので、34の手紙を書いて鶴を折らなければならないわけなんですが、何が一番大変って名前を覚えること。^^;



特に女子の名前が・・。



というのも、俺はほぼ毎日と言って良いほど生徒達とサッカーをやっているので、男子は毎日目にする顔であるために覚えやすいんです。


ですが女の子は俺が授業をするときくらいしか顔を見れないので、なかなか覚えるのが難しいんですね。




しかし研修前の目標として、「子供達一人一人の心に足跡を残す」ということを掲げていたので、なんとしても全員の名前を覚えなければなりません。



そのためにはこのインタビューはとても良い機会なので、手紙のネタを探す上に名前まで一緒に覚えてしまうという魂胆。



今回のインタビューでとりあえず10人の生徒のインタビューを終えたわけなんですが、質問項目としては

「将来の夢は?」

「何でそれになりたいの?」

「どこに住んでるの?」

「家族は何人?」



など、至って普通の事柄に関して。



これらの情報を集めた上で、帰国してからプレパで訪れた小学校で比較しながら授業をさせてもらいたいと考えています。


インタビューはまだ半分も終えていないんですが、10人くらいの子供達のインタビューを終えて気付いたことが一つありました。



「将来の夢は?」といった質問の際、10人インタビューをした現段階で感じたことですが、皆極めて似通った答えをし、そしてその答えの内容にも共通事項が窺えるんですね。


それは一体どういったことかというと、彼彼女等が答える職業って、現状況において彼彼女等が見聞きできる範囲に限られているんです。


例えば、クラスの中でも成績優秀で、振る舞いに落ち着きすら感じることができる女の子「エスタ」の将来の夢は「気象予報士」らしいのですが、それは負けず嫌いで好奇心旺盛、生徒の中で一番俺に積極的に話し掛けてきて、クラスの中でも英語が得意で勉強熱心な「ファルキン」と同じ内容なんですね。



ファルキンはサッカーのことに関してであったり、授業中の反応の仕方においてでも、他の生徒に比べて知識の量が多いんですが、それは恐らくある程度他の生徒よりも恵まれた暮らしをしているからだと思うんです。



勿論「恵まれている」といってもスラムの小学校に通っている子ですから、それでも貧しいことには変わりないんですが、この小学校においては間違いなく「最高水準」の暮らしを送っている子だろうと思うんです。



そしてこれも予測ですが、彼が「気象予報士」と答えたのは、家にTVかラジオがあって、毎日天気予報を聞いているからだと思うんですね。



先述したエスタも恵まれた暮らしを送っている方の分類に入る子なので、同じような理由からではないかと。



何で俺がこんなこと感じたかって、正直このクラスでこの二人は本当にトップクラスに入る子達なんです。


最初エスタにインタビューした際、「気象予報士か!やっぱりこの子は違うな!」と関心したんですが、ファルキンの口からも同じ答えを聞いて、「おや、少し様子が違うぞ」と言った感じ。



勿論気象予報士になるという夢を否定しているつもりは全くないんですが、それがこのクラスのトップ2を張る二人の口から同時に出てきたものだから、「この二人ですら、狭まれた可能性の道を歩もうとしているのか!」と衝撃だったんです。




普通日本の小学校のクラスにおいてトップを張るような生徒って、もっと壮大な夢を持っていそうじゃないですか。

「政治家になりたい」とか、「宇宙飛行士になりたい」とか、「女優になりたい」とか色々。



インタビューを終えたほかの8人は一体どういった答えだったかというと、お父さんがマタツのドライバーだから、「マタツのドライバーになりたい」だとか、お父さんが車を作る仕事をしていたから、エンジニアになりたいとか。女の子で言えば、お母さんが仕立て屋だから私も洋服関係の仕事につきたいとか



どれもこれも、ケニア内においては極めてマジョリティーに属する分野であって、スラム内を歩いてる時ですら目にすることができる職柄なんですね。

そして決して収入が高い職とはいえない。



勿論、沢山ある選択肢から自分なりに考え抜いて、その道を選択したというのであれば良いのですが、この学校の生徒達に関して言えば違うと思うんです。




親の仕事であったり、日常生活において知ることができる範囲での職とか、そういったことに凄く限定されているんですね。



でも、俺の想いとしては、もっと色々な可能性を夢に抱いてほしいんです。




先進国でぬくぬく育ってきた若造の大きなお世話かもしれませんが、正直言って、彼彼女等の両親のような仕事を引き継いでいるようじゃ、到底現状の極めて難しい生活から抜け出すことはできないと思うんです。



偉そうなこと、勝手なことを言ってると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯に衣着せずに言って、東アフリカで最も発展していると言われているケニアといえど、大部分の労働者は十分な給料を受け取ることができていないんです。


ボスに聞いてみたところ、この学校に通う生徒達の両親の平均所得は1500ksh~多く見積もって5000kshだそうです。


つまり月収1500~5000円です。



ケニアは大家族が多いですから、生徒のインタビューをしていても最低でも4人以上という家族構成のパターンが多いんですね。




月収5000円で、満足に4人もの家族を養って行くことができると思いますか?


・・答えは火を見るより明らかですよね。




こういった状況から抜け出すためには、自分の可能性を信じて、高い理想を掲げてそこに向かってまい進し、日々勉強するしか、ケニアのスラムに住む子供達には残されていないんです。



「どれほど高い壁に向かって走ってきたか」によって人間の成長度合いは明らかに変わってくるというのは経験上知っていることなので、彼彼女等に高い理想を抱かせるということは極めて重要なことであると感じています。



だからこそボスが俺に最初言ったとおり、俺がしなければならないことはinspire children

なんです。



Peace and fulfillment of humankind’s potential



日本語訳で



「平和で人々の可能性が最大限発揮された社会」



これはアイセックが全世界で掲げる共通のビジョンです。




今正に、アイセックが掲げるこのビジョンに試されている、そんな気がしています。



直接的なメッセージでもなくていい。


いかにして、彼彼女等に希望を持たせるか。


勿論、彼らに希望がないなんてこれっぽっちも思っていません。




アイセックの人間として、やらなければならない「使命」があります。

日記三十六日目~自戒~



こんばんは。

使用容量の限度があるのであまりネットで日本の現状を確認できません。

皆様の無事をお祈りします。




ケニアでの滞在も5週間を終え、月曜日には6週目を迎えます。


リチャードや他の研修生に、「今日から俺のケニア滞在5週間目が始まるよ」って言ってたのが昨日のように感じられます。


そういえばタンザニアからきたリチャードは、今日の朝のバスで、帰っていきました。

俺の研修はボブとリチャードと俺の3人の思い出が結構多いので、なんだかちょっと寂しい気持ちです。


ですが、今年の9月に日本に来ることを誓っていたので、もし本当に彼が日本に来ることになれば俺が受け入れます。笑








さて、今日は、研修終盤の最近になって気付いたことに関して、自戒の意味を込めて記したいと思います。




ケニアでの研修も終盤を迎え、とうとう残す所あと2週間となったわけなんですが、今現在ファンドレイジングの活動が佳境を迎えております。


正確には「もう過ぎた」と言った方が正しいのかもしれませんが^^;




前の日記にも、あくまでも学生であるということを念頭に置き、常に学ぶ姿勢を持っていなければならないということを書いたと思いますが(それが昨日のように感じる^^;)、一方でやはり研修先に何かしらのメリットは残さなければならないというのも、海外インターンシップの性。




「学びながらそれをアウトプットに還元し、TNにメリットをもたらす」



これが本当に簡単なようでとても難しい作業。




結局どんなに動いても結果が全てだから、日本大使館に行こうが、日本人会の会長さんに連絡をとろうが、日本商工会の会長さんに会いに行こうが、JICAのケニア本部を訪問しようが、結果を出さなきゃ意味がないんですね。



それが「海外インターンシップ」だからこそ、求められることであると思うし、研修生として成し遂げなければならないことだから。





しかし正直いって、今のところTNに何もインパクトを残せていないというのが現状です。



子供達は俺の名前を覚えてくれたし、「帰らないで」とも言ってくれるし、ボスも俺のことを「息子」って言ってくれるし、沢山の日本人の方にお会いし、沢山のことを吸収したけれども、何も形として残すことができていないのが現状。












「日本一をとってやる」





と豪語した手前、焦燥感が俺を掻き立てるわけです。





いかにして、TNを支援してくれるパートナーを見つけようか。



いかにして、ネットワークを構築しようか。



いかにして、このTNにお金を落とそうか。










そんなことばかりを考えていると、あることに気が付いたんですね。






ビジョン達成のための「手段」である援助獲得が「目的」となってしまっていて、大事なものを見失っている。ということ。







自分がここにきた意味を残したい、「受け入れなければ良かった」とは言われたくない。



そんな思いばかりに捕らわれ、もっと本質的な、根本的なところが足りていなかった。





いや、正確には、後一歩ではまり込んでしまいそうだった、と言ったところか。






なんとなく先急ぐ思考に自分で違和感を感じてはいたのですが、こういうことだったのか。





そんな中身の無い提案なんかに手を差し伸べてくださる方なんていないし、そんな施策を打ったところで、途中で頓挫するのが目に見えています。





今、この時期を迎えて、改めて色々と考え直す姿勢が必要であると感じました。





研修期間はもう2週間しか残されていませんが、まだ2週間もあります。







色々な意味で、濃密な2週間にしたいと思います。





脚を止めずに、頭も止めない。








踏みとどまっている時間はありません。