サンプル問題にみるコーチングのクライアント像(その1)
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コーチングのクライアント像
以前、コーチングのクライアント像について、
このように解説しました。
コーチングのクライアント像
「目標達成したい!」という意欲は強いが、
① これをやれば成功するという確信が持てず、行動に踏み切れない
② いつまでたっても行動できない
③ 行動したが思うような成果が上がらない
④ 新しい発想やアイディアが浮かばない
⑤ 気持ちが落ち込み、新たな発想や行動への意欲が高まらない
このクライアント像をもう少し具体的に説明するために、
国際コーチング連盟の認定資格試験のサンプル問題を転載して解説していきます。
コーチングは、1990年代に米国で企業経営者や経営幹部のコーチングを行う
プロフェッショナルのコーチが登場して、普及しました。
2000年代には、米国のトップ経営者の7割がコーチを雇うようになり、
その流れが日本にも入ってきました。
現在は様々な分野で活躍するプロコーチですが、
コーチングの浸透は、ビジネスの世界、特に経営者などエグゼクティブを対象としたコーチングが
大きな影響を与えてきたといえます。
したがって、サンプル問題全8問はすべてビジネスの世界におけるコーチングとクライアントになりますので、
ご了承ください。
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コーチは、新しいビジネスを成長させようとしている見込み客と会っています。
コーチと見込み客はすぐに簡単な同意書を締結します。
コーチはクライアントと協力する機会に興奮しています。
コーチとクライアントがオリエンテーションを終えるとき、
見込み客は新しいビジネスの名前を簡単に口にしました。
コーチは、同じ業界内で確固たる地位を築いた競合他社のビジネスへの投資家であるため、そのビジネスを認識します。
コーチは何をすべきでしょうか?
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このクライアントは、これから新規事業を立ち上げようとしています。
しかし、新規事業は成功確率が低いため、どうしても慎重にならざるを得ません。
自身の思い込みで突っ走ってしまうと、失敗の山積みになってしまいます。
そういう意味では、冒頭のクライアント像の中でも、
①これをやれば成功するという確信が持てず、行動に踏み切れない
今後想定される
③行動したが思うような成果が上がらない
という悩みや不安を抱えて、コーチングを依頼してきたのでしょう。
コーチングの効果
さらに、
コーチングがクライアントにもたらす6つの効果
の視点からみると、
①目標とその達成イメージが明確になる
②毎回、自分が得た成果をコーチと話すことにより、目標達成へ向けての意識の集中を継続することができる
③ヤリタイことを実現するために何をすべきかが毎回具体的になるため、行動が促される
④気になっていることや心のわだかまりをコーチに話すことで、心身のストレスが減る
⑤コーチと約束をすることにより、怠け心を克服することができる
⑥感情が最大限に尊重されるので、心から受け入れられている安心感を得られる
①②③④を期待して、コーチングを依頼してきたと考えられます。
「目標達成したい!」という意欲が強くても、
新しいことに取り組むには、このように様々な不安や悩みが付きまといます。
コーチングのクライアントは、このような不安や悩みを払しょくして、
より早く、より高い成長を遂げることを求めて、コーチングを依頼するのです。
プロコーチの能力水準と接し方
ちなみに、
認定資格試験で問われるコーチの接し方として、以下4つの選択肢が与えられています。
A)何も言わないでください。競合するビジネスへの投資家としての役割と、
コーチとしての役割を分けて考えるようにしてください。
B) 企業名に聞き覚えがあることを共有し、その夜遅くにそれが競合企業であるかどうかを
判断するために心の中でメモしておきます。
C) 潜在的なクライアントがコーチによるコーチングを追求する場合にのみ、
競合他社のビジネスへの投資家としての役割を共有します。
D) 競合するビジネスにおける投資家としての役割を共有し、クライアントと利益相反が生じる可能性を認識します。
コーチとしての最善の行動はD)です。
国際コーチング連盟の行動規範(コア・コンピテンシー)では、
1-1. クライアント、スポンサー、および関連する利害関係者とのやり取りにおいて、個人の真摯さと誠実さを示している
と定めています。
常に真摯さと誠実さをもって、接しなければいけません。
それに対して、コーチとして最悪の行動はA)です。
クライアント等に対して、隠し事や噓をつくことは許されません。
プロコーチ失格です。
いかがでしたか?
認定資格試験を解説することによって、
コーチングのクライアント像がより具体的に、
そして、プロコーチの接し方も具体的にイメージできてくることと思います。
このような構成であと7問、解説していきます。
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