ブルックリンでオペラを
2023年作品/アメリカ/102分
監督
出演 アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ
2024年5月4日(土)、新宿ピカデリーのシアター10で、10時45分の回を観賞しました。
ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシアとスティーブン。人気精神科医の妻パトリシアは過剰なほど掃除が大好きな潔癖症。一方、著名な現代オペラ作曲家の夫スティーブンは、5年前から1曲も書けないという人生最大のスランプに陥っていた。ある日、妻兼主治医から、精神療法の一環として愛犬と行く当てのない散歩に送り出されたスティーブンは、とあるバーで船長をしているという、何から何までユニークな存在のカトリーナと出会う。彼女に誘われて船に乗り込んでみると、予想だにしない出来事に襲われ!? その想定外の出会いが、やがて夫婦の人生を劇的に変えてゆく(以上、公式サイトからの引用)、という物語です。
ゴールデンウィーク中に〝これは観たい!〟という作品が無くて、その中で友人との待ち合わせ時間にうまく合った時間帯のものから探し出して、こちらを観てきました。劇場は想像と違って割と混んでいました。ちょっといい感じの大人の軽い恋愛コメディを期待している人たちなのかな?と勝手に想像。
《短い感想です》
ニューヨークのブルックリンに住んでいる精神的に疲れている人たちが、色んな形で出会いながら最後にはそれぞれの居場所を見つけだし、平安で落ち着いた時間を取り戻すという感じの展開でした。ウディ・アレンの作品を思い出させるようなタイトルなのですが、確かにそんな雰囲気ではありました。
でも、鉢合わせタイプのコメディとして成功しているかというと微妙で、みんな難しい顔つきで深刻すぎていて軽妙さに欠けていたような。なんだか取ってつけたようなエンタメ風のラストも気になるところで、これだとパトリシアとスティーブンがそもそも結婚した意味もよく分からないような気がしましたが。
精神科医、作曲家、船乗り、速記者、家政婦といったバラエティに富む設定は面白いですかねー。一方では、パトリシアの高校生の息子と彼の彼女も含めて登場人物が多い割に整理されておらず、ちょっとまとまり、インパクトに乏しいドラマ展開でした。アン・ハサウェイも魅力的とは言えなかったですねー。
この項、終わり。