緑園の天使(Amazon prime) | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。


緑園の天使(Amazon prime)


1945年作品/アメリカ/123分

監督 クラレンス・ブラウン

出演 ミッキー・ルーニー、エリザベス・テーラー


2024年4月27日(土)の夜、自宅で観賞しました。


イギリスの片田舎に住む、美少女ベルベット。そこに移り住むことになった少年マイは、それまで荒んでいた心が、彼女の優しさで癒されていくのを感じた。ある日、ベルベットは理想の馬に出会う。彼女には障害競馬"グランド・ナショナル"に出場する夢があったのだ。馬に詳しいマイの手を借りて、彼女はその馬でついに出場を決心する(以上、Amazonの商品情報からの抜粋)、という物語です。


この三連休は実家の大阪・岸和田へもどり、ひとり暮らしている父親を連れてレンタカーで、近場の神社やお寺へ。普段は移動手段が制限されているので、遠出というほどではなくても、行きたくていけてないところへ。夜は早くに寝てしまうので、アマプラで何か観ようと思い、こちらを選びました。




《短い感想です》


この作品は初見です。日本でいうと文部省推薦のようなドラマ。当時12歳のエリザベス・テーラーが、24歳のミッキー・ルーニーと共演しているのですが、少し大人っぽいエリザベスと小柄で童顔のミッキーが同じ世代にしか見えない、笑。このエリザベス・テーラーが愛らしいですね。歯の矯正をしているのですが、ブリッジを入れたり出したりするところとか、思春期の女の子の気持ちがよく出てました。また、馬との信頼関係が表れたいくつものエピソードが良かったです。これは、彼女の魅力により記憶される映画なのでしょうね。


このドラマのクライマックスになる〝グランド・ナショナル〟というイギリスの障害物レースは、「チャンピオンズ(84)」というジョン・ハート主演の実話に基づく映画を観て知ってました。正体を隠して騎手としてこのレースに出場するベルベットの姿に、嘘とは分かっていても手に汗を握りました。それと、この歳になって心に響くのは、母親の愛情ですね。子供たちの心に寄り添い導いていく〝肝っ玉の母さん〟の懐の深さ。自身の若かりし頃の体験をもとにした話に思わず耳を傾けていました。


母親を演じたアン・リヴェアは本役でアカデミー賞の助演女優賞を受賞してます。ちなみに父役のドナルド・クリスプは「わが谷は緑なりき(41)」で助演男優賞を受賞という名優揃いの作品。こちらの原題は「ナショナル・ベルベット」で、〝国民的人気者のベルベット〟といった意味なのだと思いますが、テイタム・オニールが主演の「インターナショナル・ベルベット(78)」という映画もありまして、これは〝世界的人気者〟ということなのでしょうか、本作の後日談になっているようです。


名作、という分類の映画なのかと思います。機会がありましたらぜひー。





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緑園の天使、の詳細はこちら: 映画.com


この項、終わり。