1秒先の彼(iTunes Store)
2023年作品/日本/119分
監督 山下敦弘
出演 岡田将生、清原果耶
2024年1月31日(水)の夜、自宅で観賞しました。
郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにもとにかく1秒早い。記念写真では必ず目をつむり、漫才を見て笑うタイミングも人より早い。街中で路上ミュージシャン・桜子の歌声に惹かれて恋に落ちたハジメは花火大会デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。“花火大会デート”が消えてしまった…!? 秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくる、何でも1秒遅い大学7回生のレイカらしい。ハジメは街中の写真店で、目が見開いている見覚えのない自分の写真を偶然見つけるが(以上、公式サイトからの引用)、という物語です。
山下敦弘監督作品では「天然コケッコー(07)」「もらとりあむタマ子(13)」「味園ユニバース(15)」「オーバー・フェンス(16)」なんかを観てたのですが、その後は全くアンテナに引っかからなかったんですよね。それが久しぶりに「カラオケ行こ!」を観たらなかなか面白くて。重ねて最近の作品の中からこちら「1秒先の彼」を観てみることに。
《短い感想です》
オススメ度は少し厳しいですが、こちらの「1秒先の彼」も観て良かったですよ。後味も悪く無くていいと思いました。まあ、岡田将生さんと清原果耶さんという美男美女のキャスティングなんで成り立っているというところはありますが、〝時間〟が絡んだちょっと不思議でメロウなラブストーリーなんですね。そこの仕掛けをどうこう言っても始まらない。
かなり無理のある展開ですが、ドラマに通底しているのは人の優しさなんです。そこさえ観ている側が見失うことがなければ楽しめるんじゃないかと思います。人を疑わない、根っからのお人よしのハジメを岡田将生さんが京都弁を使って見事に演じて、ピッタリでした。また、鈍重ないわくありげなカメラ好きの女性レイカを清原果耶さんが好演しています。
ハジメ視点の前半の展開が、レイカ視点の後半にうつり、そして二つのストーリーが一つに繋がっていくあたり良かったです。〝なぜ1日をまるまる失ってしまったか?〟という理由にも笑いました。それと昨年2月にお亡くなりになった笑福亭笑瓶さんが出演されていて良い味を出されてましたよ。台湾映画のリメイクらしく、脚色が宮藤官九郎さん。なるほどです。
レンタルでご自宅でご覧になるのにちょうどよいと思いますよ。
トシのオススメ度: 2
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