21ブリッジ(Netflix) | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。

21ブリッジ(Netflix)


2019年作品/中国・アメリカ/99分

監督 ブライアン・カーク

出演 チャドウィック・ボーズマン


2021年11月23(火)、出張のための移動中の機内で鑑賞しました。


マンハッタン島で強盗事件が発生し、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。捜査に乗り出したのは、警察官だった父を殺された過去を持つデイビス刑事。マンハッタンを全面封鎖して犯人の行方を追うが、事件の真相に迫るうちに思わぬ事実が浮かび上がる。孤立無援となったデイビス刑事は、事件の裏に潜むニューヨークの闇に立ち向かうが(以上、映画.comからの引用)、という物語です。


2021年4月公開の作品です。2020年8月28日に大腸癌のため43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンの主演作品です。私は彼がメジャーリーグ初のアフリカ系アメリカ人で〝やり返さないガッツを持つ選手〟ジャッキー・ロビンソンを演じた「42/世界を変えた男(13)」が好きでして、名作じゃないかと思ったりしています。ハリソン・フォードも出演してました。



《感想です》


真夜中にレストランに強盗に入った二人組の男たちが見たのは、予想もしなかった莫大な量の麻薬だったというところからドラマがスタートします。二人は、駆けつけてきて警察に包囲されてしまいます。そして始まる銃撃戦。男たちはなんとかその場を逃げ切るのですが、警察はマンハッタンにかかる21の橋を迅速に封鎖。朝までに彼らの捜索、逮捕に乗り出すのでした。


なかなか軽快な出だしで、グイグイと引き込まれながら観ていました。警察内の心ないやつらの人事差別とも闘いながら犯人を執拗に追いかける、(ピストルの)はや抜きの刑事デイビスを演じたチャドウィック・ボーズマンがなかなかかっこいいです。獲物を求めて夜の闇のなかを走り回る姿は、本当にまんま精悍な〝ブラックパンサー〟っていう感じがしましたねー。


ちょっと影があるけど実は正義感の強い主人公が、違反スレスレ行為で大都会を犯罪から守ったり、犯罪組織を壊滅したり、昔はこういう刑事アクションドラマの映画がよく作られていたような気がします。「フレンチ・コネクション(71)」とか名作になってたりもしますよね。銃撃戦もしっかりあって、最後に男の友情みたいにジーンとくるものがあるところも良かったです。


さて、21もある橋をすべて封鎖してしまうというと仰々しいのですが、深夜の間ということもあり命令ひとつであっさり出来てしまいます。それで、橋が封鎖されるというより、マンハッタンへの出入りができなくなるという感じなんですね。よくポスターを見るとそう書いてありますが。この辺り橋の果たす役割とか見せ場というのはなくて、少し肩透かしを食らった感じ。


通勤のため、朝までに犯人を捕まえないと橋の封鎖は解除され、国外へ逃亡するリスクも出てくるとあって捜査は時間との闘いにもなるのですが、このあたりの時間経過の見せ方に特に工夫らしいものがなくて、サスペンス感も薄かったように思います。あんまり書くとネタバレになるので止めますが、ストーリー的には目新しいものに乏しく、もう一工夫欲しかったところかと。


夜の大都会を映し出さすキャメラも良かったですね。こういう映画がたくさんないと映画館が寂しくなると思います。刑事アクションドラマが好きな方に観て欲しいです!






トシのオススメ度: 3

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4 オススメです!
3 良かったです
2 アレレ? もう一つでした
1 私はお薦めしません


21ブリッジ、の詳細はこちら: 映画.com


この項、終わり。