有事の円買いは過去のこと?!超円安の要因を分析 | アフターコロナを生き抜く!これから起こる変化について発信するブログ

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こんにちわ。
本日は有事の円は修正局面にある
ことについてブログを書かせていただきます。

参考:2022/3/16日経新聞  
「有事の円買いから売りへ」


「外国為替市場で円安が加速している。

15日には対ドルで1時1ドル、118円
の安値をつけた。1週間あまりで3円ほど下落
し主要通貨の中で下落幅が大きい。

戦争や自然災害の有事に買われた過去の
傾向はみられない。」



ロシアのウクライナ侵攻の直後は
1ドル114円から115円で推移
していましたが7日に原油などが
値上がりを始めると円安のスピード
があがりました。


資源高が円安の要因のようです。


それを証拠に日本以外で
自国通貨の下落が進んでいるのは
韓国やトルコで皆、資源を輸入に
頼る国です。




しかし日本は世界一の対外純資産を
有する国で、市場に不安が広がると
膨大な対外資産を日本の投資家が
円に避難させるとの思惑から
リスク回避の円買いが定着していました。




ところが今回のロシアに
よるウクライナ侵攻では様子が
違っていて、そのような動きは
見られません。



なぜでしょうか。



専門家の分析によると
日本の経常収支が悪化していて
需給面で円が買われにくくなって
いることが要因だとしています。



財務省によれば1月の経常収支は
1兆1887億円の赤字で
過去二番目の水準です。



輸出から輸入を差し引いた
貿易収支の赤字幅が拡大し
ました。



また海外に進出した企業が
多いことも要因です。


どういうことかというと
以前は国内からの輸出で
稼いだ外貨を円に交換する
円買いのフローがあったのですが
これが縮小しています。



海外の子会社からの
配当など所得収支は増加しましたが
外貨のまま置かれることが
多く、円買いにつながりません。



そしてこのまま経常赤字が
つづけば潤沢な対外純資産も
減少して安全通貨としての
円の地位は揺らいでいきます。



そして市場関係者の間では
円相場の一段の下落が予想
されています。



1ドル125円から130円が
現実味を帯びてきたと伝えられています。



そうすると円安は輸入品の
値上がりに直結しますので
今の輸入食品の値上げが
さらに進んでしまいますから
消費者としては非常に苦しいです。




しかし、円が弱くなっている
状況ですが、今後もずっと弱いのかと
言えばそうではないと思います。



企業の海外進出が円安に影響している
わけですが、今回のロシアの侵攻など
を受けた企業の撤退など、海外進出は
今後容易にはできない状況にあります。




今後は世界全体が自国内に
力を向けていくと思います。



そうなると日本の企業も
国内回帰ではないでしょうか。



昨日のブログでお伝えした
鴻海EV連合のように
国内で生産した商品を
輸出という形が今後は有力です。



そうすれば中長期的には
円に買いが戻ってくると
予想できます。



あともうひとつの要因である資源量の
少なさは日本はカバーが困難ですね。


国土の広さが資源量を
左右する原則は変えようがありませんから。





本日は有事の円買いは過去のこと?!超円安の要因を分析 
ということでブログをお届けしました。

ではまた。