専門試験(総論)③ラスト | 公務員試験の合格法(公務員試験勉強法・就活・面接情報ブログ)

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友人からの公務員試験に関する相談が多いので、そのノウハウを文章にまとめようと思いブログを始めました。①国家Ⅱ種、②千葉県庁、③裁判所事務官Ⅱ種、④国税専門官、⑤東京都特別区、⑥B日程市役所に現役で合格した管理人が経験則に基づいて、徒然なるままに執筆します。

公務員試験の専門試験について、何回かに分けて書いてきました。


まず、専門試験(総論)①として「専門試験でどの科目を選択すればよいのか。」について。次に、専門試験(総論)②として「最低限どの科目をやればいいのか」について。そして今回は最後に専門試験(総論)③として、「専門試験の科目をどのような順序(優先順位)で勉強すればいいのか」について書いていきたいと思います。


これで専門試験の総論分野は一応終了とするので、専門試験の全体像を知りたいなといったときは、専門試験(総論)①②③シリーズを読むようにしてくださいね。


さて、それでは本題です。専門試験の科目をどのような順序で勉強するべきかを前回の専門試験(総論)②で述べたレギュラー科目で考えていきましょう。


【参考】レギュラー:①憲法、④行政法、⑤ミクロ経済学、⑥マクロ経済学、⑦財政学、⑧政治学、⑨社会学、⑪経営学(計8科目)


まず、最優先でやらなきゃいけない科目は①憲法です。なぜかと理由を聞かれると窮するところですが、範囲が少ないため最初に着手しやすい科目であるためであると考えられます。また、ほぼすべての受験生が選択する科目ですので、避けては通れないなら早めにやろうという理由もあるでしょう。さらに、法律の知識が少なからず必要となる公務員試験でリーガルマインドを学ぶためには、法令等の頂点に立つ憲法を理解することが最短ルートであるからというものも理由と挙げられるでしょう。


さて、次に優先すべきは、⑤ミクロ経済学、⑥マクロ経済学です。経済系科目はほぼすべての受験生が選択しますが、内容は比較的難しいです(理解するのに時間がかかります。)。ついては、早めに着手しておかなければ間に合わなくなってしまいます。しかし一度理解してしまえば安定して点数を取ることができる科目なので、早めに着手してしまえば怖いものなしでしょう。ちなみに、これはなにも根拠はありませんが、⑤ミクロ経済学→⑥マクロ経済学の順序で進めた方がいい気がします。


そして、これらの科目と並行してやるべきであるのが、⑧政治学、⑨社会学、⑪経営学です。これらは比較的範囲も少なく、俗に言う暗記科目ですので、それほど勉強の負担にならないでしょう。「暗記科目の勉強を①憲法と並行して始めるなんて早すぎないか?」「早くやっても忘れるから直前にやればいいや」と思われる人も多いかもしれないですが、そんなことはありません。むしろ政治系科目を早く始めることこそが公務員試験で点数を取るコツです。

政治系科目の、⑧政治学、⑨社会学、⑪経営学、(行政学)は互いに重複する分野があり、政治学で勉強していた箇所が社会学で出題されるということがよくあります。なので、ガッツリ勉強しろとはいいませんが、早めに着手してキーワードを聞いたら、どこかの科目で出てきたな、例えば、「M・ウェーバーって名前どこかで聞いたことあるけど、なんかの科目で勉強したかな?」、「M・ウェーバーは政治学でも社会学でも行政学でも出題される重要人物なんだな」というのを意識できるようにしてください。一度勉強した箇所を他の科目でなぞることによって、より理解が深まります。


④行政法はそんなに難しい科目ではないですし範囲も狭いので、憲法が終わったぐらいにでも始めてみてください(別に行政法が嫌いだからテキトーなこと書いているわけじゃないですよ。笑 ちなみに私は学部時代、行政法を専攻してました。)。


⑦財政学は、⑤ミクロ経済学と⑥マクロ経済学の知識が必要になりますし、時事(予算等)の要素も絡んでくるため、始めるのは遅めでいいでしょう。


以上をまとめて、8月から勉強を始めた方のスケジュールを書くと以下のとおりになります。


8月:憲法、政治学

9月:憲法:ミクロ経済学、政治学、社会学

10月:ミクロ経済学、マクロ経済学、政治学、社会学、経営学

11月:ミクロ経済学、マクロ経済学、政治学、社会学、経営学

12月:行政法、マクロ経済学、政治学、社会学、経営学

1月:総復習、行政法、財政学

2月:総復習、財政学

3月:総復習

4月:総復習、試験


こうやって見ると8月から始めても全然間に合うんですね(もちろん専門試験でこれだけですよ?)。


レギュラー8科目に加えて、サブ科目の着手をしたい場合は、上記のスケジュール感で余裕のあるときに着手するようにしてみましょう。