先日は「専門試験(総論)①」として、どの科目を選択すべきかという点について言及し、結論として「専門科目は(⑬その他を除く)全科目をやるべき」という考えを示しました。
もちろん、この考えについて賛否両論があることは存じておりますし、「全科目も勉強できる時間がないから困っているんだ!」という意見は当然あるでしょう。
そのような意見を踏まえ、今日は、「最低限どの科目をやればいいか」を書いていきたいと思います。
最低限どの科目をやるかは、あくまで私が公務員試験を受けるに際して感じた優先順位であり、あくまで主観的なものですので、参考程度という位置付けに留めておいてください。
以下、優先順位です(オススメ度AA、A、B、C)。
① 憲法(オススメ度AA・出題試験種も多く、勉強範囲もそれほど広くないです。受験生の大多数が選択します。)
② 民法Ⅰ(オススメ度B・科目としては非常に範囲が広くかつ難しいですが、出題試験種が多いため、やっておけば武器になります。)
③ 民法Ⅱ(オススメ度B・科目としては非常に範囲が広くかつ難しいですが、出題試験種が多いため、やっておけば武器になります。)
④ 行政法(オススメ度A・憲法と同じくらいの勉強範囲、難易度ですので、取り組みやすいです。公務員になるなら行政法は知っておきたいですね。)
⑤ ミクロ経済学(オススメ度AA・出題試験種も多く、一度理解してしまえば安定して点数が取れます(最初は苦手意識を持つかもしれませんが・・)。受験生の大多数が選択します。)
⑥ マクロ経済学(オススメ度AA・出題試験種も多く、一度理解してしまえば安定して点数が取れます(最初は苦手意識を持つかもしれませんが・・)。受験生の大多数が選択します。)
⑦ 財政学(オススメ度A・経済学と時事に関連するところが多数あるため、相乗効果が期待できます。)
⑧ 政治学(オススメ度AA・近年は難しい問題が出題されますが、出題試験種も多く、政治系科目の基礎であるため、外すことはできない科目です。)
⑨ 社会学(オススメ度A・勉強する範囲も少なく、難易度もそれほど高くないはずです。選択しない受験生が多いため差をつけるには選択すべきです。)
⑩ 行政学(オススメ度B・東京都特別区レベルの問題ならいいですが、国家総合職レベルの問題だと苦戦します。基礎のみをざっとやるのが妥当です。)
⑪ 経営学(オススメ度AA・勉強する範囲が非常に少なく、すぐに点数につながります。選択しない受験生が多いですが、絶対的にオススメです。)
⑫ 国際関係(オススメ度C・やらなくていいです。教養試験の社会科学のためにちょっと見ておくくらいが妥当かと。)
⑬ その他(オススメ度C・やらなくていいです。時間の無駄です。)
以上です。したがって結論は以下のとおりになります。
レギュラー:①憲法、④行政法、⑤ミクロ経済学、⑥マクロ経済学、⑦財政学、⑧政治学、⑨社会学、⑪経営学(計8科目)
サブ:②民法Ⅰ、③民法Ⅱ、⑩行政学
うんこ:⑫国際関係、⑬その他
公務員試験を受けるに際して、レギュラー及びサブを決めることは大変重要ですよ。ご自身が志望する試験種の出題に合わせて、皆様もレギュラー及びサブを作ってみてくださいね(これは、すべての勉強を終えてから見えてくるものでもありますので、最初からこれしかやらないみたいな決めつけはやめましょう。)。
ちなみに私の現役時代は、上記に加えて②民法Ⅰ、③民法Ⅱもレギュラーでしたよ。