以前から私のブログ記事を読んでいただいている方なら、

とっくに見抜かれていると思うのですが、私はとんでもない

夢想家であり、不遜な誇大妄想狂です。わずかな自制心

が、その気持ちを辛うじて抑えているのです。

 そのため、ときどき発作的に妄想が盛り上がり、どうにも

収拾がつかなくなってしまいます。そのようなときに、私は

噴飯ものの言説を唱えてしまいます。ですから、この一文

にも、たっぷりと妄想が詰まっていることをお許しください。


 私は、来月に転居することにしています。一寸先は闇の

世界ですから、そこが終(つい)の棲家になるのかどうか、

私にはわかりません。けれども年齢的には、もう少し早く

転居しておけばよかったと思っています。

 今、私が住んでいる自宅は、ずっと前の阪神大震災で、

無残にも半壊してしまいました。すべての陶器やガラスの

食器類が割れただけでなく、屋根や壁の一部が落ちたの

です。それでも、被害は少ない方でした。

 何とか柱は残りました。専門家に測定してもらったところ、

少し傾いてはいるものの、住むのに支障はないとのことで

した。二社に測定してもらい同じ結果でしたので、そのまま

信用して住んでいます。


 住むために、最低限の応急的なことはしました。けれども、

それ以上に手を加える気にはなりませんでした。そのため、

いよいよ住み続けることが困難になってきたのです。

 キッチンの窓付近には雨漏りが、廊下の板は外れそうに、

庇は軸木が透いて見え、玄関の柱には大きなひび割れが

目立つようになりました。もう、一刻も早く転居しなければ、

不都合なことが起こるかもしれないような状態なのです。