私は、短い間だけですが、所謂オタク系の雑誌社に籍を

置いたことがあります。けれども、新聞やテレビのような、

大手のマスコミとは縁がありません。

 私の、テレビに対する最初の記憶は相撲の中継でした。

新聞の記憶はおぼろげですが、やはり相撲の記事だった

ように思います。その後は、ラジオ・テレビ欄とプロ野球に

広がりました。

 いずれにしても、それが私に与えられた、最初のマスコミ

からの情報でした。すべてが客観的な事実であり、私には

大きな権威となっていました。


 マスコミに間違いや癖があることに気づいたのは、私が

自分の想いに拘るようになってからだと思います。いつ頃

だったのかも、はっきり覚えていませんが、加齢とともに、

その想いは強くなってきました。

 今では、マスコミの間違いや癖の中には、大衆を誘導し

ようとする明確な意図があることさえも感じています。その

上、短絡的、功利的にもなりました。

 私のブログ記事を読まれた方なら、私が、今のマスコミに

対して批判的であることにお気づきだと思います。確かに、

今の私は、大のマスコミ嫌いなのです。


 それでも、私はマスコミの力を信じています。むしろ、信じ

ているからこそ批判したくなるのです。そして今、マスコミが

このままでは、多くの良識ある人々から見限られるような気

がしてならないのです。

 それため、私は何とかしてマスコミに正しい姿勢での情報

発信をしてほしいと願っています。この想いが、この小さな、

私のマスコミ擁護論になりました。これから綴ることは、私の

マスコミへの、ささやかなエールのつもりです。