私が夢見る芸術村の風景には、病院は不可欠なものです。

音楽療法や絵画療法など、心の病気に対して、芸術が効果

をもたらすことは、よく知られています。不勉強な私は、気に

はなっていても、未だに学ぼうとしていないのですが。

 また、肉体的な病であっても、「病は気から」などと言うよう

に、心の豊かさが、肉体的な病気を和らげるということも、私

は聞いたことがあります。実際、病院によっては、音楽会など

のイベントを催しているところもあります。


 それなら、芸術の薫り溢れる芸術村には、病院を誘致する

価値があるように思えるのです。ボランティア的な活動が、

日常的に行われるなら、きっと、多くの患者さんの心を、癒し

てくれるに違いないと思います。

 芸術村に住む人たちにとっても、村の中に病院があれば、

何かと便利だと思います。街づくりに際して、総合的な病院

を欠かすことはできません。


 私の経験的な感想ですから、必ずしも当たっているかどう

か、ちょっと自信はありませんが、楽器を演奏するお医者さん

は少なくないと思うのです。それも、かなりの名手が多かった

ような気がします。

 学生時代、医学部の学生で、プロ顔負けの演奏をする人が

いました。聞いてみると、医者になるかピアニストになるか、

迷っていた時期があったそうです。

 アマチュアオーケストラにも、アンサンブルをしている人にも、

お医者さんがいます。やはり、各パートの、重要なメンバーに

なっていることが多いように思います。


 これも、私の想像ですが、お医者さんが音楽を奏でるのは、

心身ともに、人間への関心が高いからではないかと思います。

このように私は、きっとお医者さんは、文学や美術にも関心が

高いのではないかと思うのです。

 それなら、芸術村に優れたお医者さんに来ていただくことは、

それほど難しくないように思うのです。私の、我田引水の推論

ですが、もともと、芸術村は私の夢なので、この程度のことは

許されるのではないかと、甘い考えでいるのです。