10日も前になってしまいましたが、契丹展に行ってきま
した。契丹については、高校時代の世界史で、少し知る
程度だったのですが、韓流ドラマで再会したのです。
「大祚榮(テジョヨン)」は、高句麗の末裔である大祚榮が、
苦労の末に渤海国を興すまでの歴史を描いた一代記です。
唐と新羅に滅ぼされた高句麗再興の想いを胸に秘め、艱難
を乗り越える成功譚でもあります。
134話ですから、NHKの大河ドラマの2年半分を、優に
超える大作ですが、韓流長編時代劇の中ではそれほど
長い作品ではありません。
契丹族は、この物語の中では、強い草原の部族として
描かれていました。そのために、私の頭には契丹が強く
焼きつけられたのです。
契丹展では、韓流で描いた7世紀後半よりもずっと後、
10世紀から200年続いた大契丹国の王朝遺品が、主に
展示してありました。
圧巻は、[ご参考②]のHPに、[展覧会構成・みどころ]
の[目玉2]として写真が載せられている彩色木棺です。
何しろ大きいのです(木棺:高110長231幅130、棺台:
高107長256幅148)。そして、その全面に浮彫や箔押し
が施され、彩色装飾が艶やかなものです。(図録より)
仏塔や乗馬の道具、生活用品や装飾品など、多数の
展示品を見ていると、想いはモンゴルの大草原に至り
ます。戦争中に大草原を馬で駆け巡ったと話していた、
碁会所の常連さんのことを思い出してしまいました。私
より、40歳も歳上の人でした。
[ご参考①] 韓流時代劇「大祚榮(テジョヨン)」番組情報です。
現在は放送されていません。
http://www.bs4.jp/drama/daejoyoung/index.html
[ご参考②] 契丹展の情報です。
http://www.kittan.jp/news/?cat=news&article=192
場所:大阪市立美術館
会期:2012.4.10-6.10
巡回:東京藝術大学大学美術館
会期:2012.7.12-9.17
巡回済:九州国立博物館 静岡県立美術館
会期:2011.9.27-11.27 2011.12.17-2012.3.4