芸術村は架空の未来都市です。現実には、何の萌芽もあり

ません。もちろん、立地も未検討のままです。事業化の検討を

する場面では、立地に触れなければなりませんが、イメージを

語る「風景」では、まだ場所を特定できないのです。

 とは言っても、全く何の手がかりもないわけではありません。

芸術村の発想自体は、幸いなことに、斬新なものではないの

です。そのため、すでに芸術村と称する空間が各地にあります。

私の芸術村は、これらを参考にすることができるのです。


[ご参考]芸術村の一例

都市型   金沢市民芸術村 http://www.artvillage.gr.jp/  

環境型   清春芸術村    http://www.kiyoharu-art.com/  

リゾート型  たざわこ芸術村  http://www.warabi.or.jp/


 場所がどこであれ、芸術に親しむ人であれば、芸術作品だけ

でなく、芸術家の仕事ぶりや生活に関心が湧くものです。この

想いを実現してくれるのが、芸術家の個人博物館です。

 実際には、芸術家の生家などが個人博物館になるケースも

多いようです。ゆかりの地や晩年を過ごした家なども、記念館

などの名前が付けられ、公開されていることがあります。


 私の芸術村にも、このような個人博物館は不可欠です。魂を

芸術の世界に沈潜させるには、芸術家を身近に感じることが、

とても大きな力になります。単純な私などは、すっかり、芸術家

になった気分になってしまいます。

 ですから芸術村には、高名な画家や小説家の仕事場を誘致

したいと思います。亡くなっている場合は移設してでも、芸術村

の名物にしたいと思うのです。

 そうすれば、それぞれの芸術家を慕う人たちが、芸術村を巡り

歩くことができます。これらは、分散しているよりも、できるだけ

集めた方が、相乗効果を期待できると思うのです。