『「情報」は惜しげもなく出すべき』という私の解釈 | 坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

反抗しているんじゃない。反抗期が続いているだけなのさ。




以下、「情報」という言葉の定義に関して、「私見」です。



一口に「情報」と言っても、人によって様々な捉え方があって


面白いなぁと思います。



私は、「情報」は惜しげもなく出すことだと思っています。


この感覚が分かっている人とそうでない人は埋まりようのない溝が


ある気がします。



何をもってして「ビジネスで有益な情報」とするか・・・・・・・。


これは人によって様々ですよね。




過去、色んな場面で、


「そんな大切な情報を教えてしまったら、すぐマネされるだろう!」


と言う人が何人もいました。



そういう人の「情報」の定義とは、大抵は、「今、売れている商品の情報」とか、


「何をしたらすぐに儲かるか」といったことでした。



「今、何が売れているんですか?」「どんな方法で売っているのですか?」


という質問に対して、


「あぁ、ウチは今これやってますよ。」


と打ち明けると、


「なんで、そんなこと簡単に喋るんだ!」


と後で言ってくる人ですね。



しかしながら、そういう方は、「売れている商品」とか「すぐ儲かる」対象の情報を、


今まで、誰か、もしくはどこかからとってきては、何らかの成果を上げている連続の


ビジネス人生であるから、それが「大切な情報」と認識しているのだと思います。


今、自分の持っているものは、そもそも「自分以外の誰かが出した成果」の


「情報」なわけですね。



こういう人の傾向は、


「誰かから『情報』は欲しがるけど、自分の『情報』は出したくない。」


こういう人です。



こういう人が、どんな時代もしなやかで強い経営をしているか?と言うと、


私は見たことがありません。


商品や業態が流行っていて、扱っている人がまだ少ないうちは業績が良くて、


それが終わったら、どんどん業績が悪くなる。


そういう人です。



特に今の時代においては、そうそう簡単に「売れているモノ」や、「ちょっとマネすれば


楽して儲かるモノ」があるか?と言われたら、私はそうそうあるものとは思えない。



そりゃ、瞬間的にはあるかもしれませんが、一定期間継続して売れ続けるモノって

あるんですかね??


あったら目の前に出してほしいものです。



ユニクロが売れているからと言って、デザイン・素材・パターン・縫製を全てマネして、


同じ価格にしたら、ユニクロの業績ほど売れるんですかね?


って言うか、あちこちのアパレルや、百貨店PB商品でこぞってやってるけど、ユニクロと


同等に売れてるんですかね?




何も考えなくても、置いているだけ、あるいは扱っているだけで


「すぐ売れて、儲かるモノ」があれば、別にやれば良いと思います。


それも一つの方法です。



でも、そういうモノが仮にあったとしても、「売れない時代」なのだから、よってたかって


同じような人が扱い始めて、すぐに飽和状態になって、結局「売れないモノ」になるのは、

ほとんど目に見えています。


この「すぐ」のサイクルが、この10年で恐ろしく速くなった実感があります。




「あれが売れている。」「これが売れている。」という情報が入った時点で、


自分に入ってくる程度の情報は、実は、もうそんなに「売れるモノ」ではなくなっている、


すなわち「大切な情報」でもなんでもない「情報」になっている前提は持っておいた方が


良いと思います。




1960年代からの、第一次産業・第二次産業・第三次産業、それぞれの仕事に従事する

人の割合が、大きく変わってきているそうです。


第三次産業と言われる小売・サービス業は、1960年代には30%にも満たなかったのに


対して、今は60%を越えていると言われています。



それだけ、モノそのものので消費成果を上げるという時代ではなく、「いかに売るか?」と


いう時代になってきていると思うのです。





「いかに売るか?」ということは、言い換えてみれば、


「あなたは、人に、『お金を出してでもそこに行きたい』あるいは『欲しい』と言ってもらえるだけの


動機を何で創れる人なのですか?」


ということです。



こういう考えを煎じ詰めていくと、「人としての魅力」とか「求心力」とか・・・・・、

まぁ、すげー下世話にコトバで言うと、「もてる奴」「人気者」とか、そういう人が


最も価値ある情報を持っている、ということが考えられると思っています。



何も、見た目が「超カッコいい」とか「恐ろしく美人」とか、そういうことじゃなくて、


「魅力的な人」ってことですよね。



この漠然とした「魅力的な人」なんていう曖昧ではあるけれど、そうなれれば最強である


というのが、これからのビジネスの現場で、最も重要になってくるんじゃねーのか?

いや、そもそもビジネスと言うか、人社会というのはそういうもんじゃなかったのか?


という原点とさえ思えてくるのです。




仮に、仮にこうなると、もう、「何を扱ったら売れるか」「楽して儲かる」ことしか考えてこなかった


人達は相当苦しくなるんじゃないか?と思うのです。


だって、それ「しか」考えてこなかったのですから(苦笑)、それ以外に考えたり行動したりする


習性がないのですから(苦笑)。




わざわざ「情報」を取りに行きたい相手というのは、どういう人かと言えば、


順序で言えば、最初は、当然、


①実績・成果を上げている人


です。きっかけはこれでしょう。



では、実際に、何の「情報」を取るべきか?と言われれば、私の場合は


②なぜ、それができたのか?


です。



②にはさらに二つがあります。


1)何を、どうやったから


2)なぜ、それをやったのか


です。



1)は、言ってみれば、表層の情報です。


マネしようと思えば、すぐマネできるでしょう。


2)は、言ってみれば、その人の考え方や人生です。

「生き方」とか「生き様」という言葉になると思います。



個人的に興味があって、最も欲しい「情報」というのは、ここでいう


2)です。



私が、スゴイと思ったり、目標にしている経営者・ビジネスリーダーを


振り返ってみると、必ず、この1)と2)の部分のバランスが卓越していて、


2)は確実にお持ちです。



こうなるとですね、2)の部分はどんなにマネしようと思っても、簡単には、


もっと言えば、ストレートにマネなんて絶対にできないですよね。


だって、{一人生=一人}なんですから。



マネではないことが分かっているから、スゴイ人と言うのは、1)と2)も、惜しげもなく

教えてくれるのだと思うのです。



教えてくれるから、だから、聴いた側は「やっぱりこの人スゴイ」となって、また会いたい、


という連鎖になって、人が自然と集まって来るんだと思うんですね。



「人の人生から、自分に置き換える。」


私はこれが最も尊い「情報」なんじゃないかと思っているのです。



例えば、「この人は自分の強みを自分で理解していて、そこだけ徹底的に磨きまくっている。」


となった場合、じゃあ、何ができるのか?と言ったら、


「自分の強みは何なのか?それをどう磨けばいいのか?」となって、自分で自分のことを

考えるしかない(苦笑)。



要は、「自分の人生」とか「思考法」になってくるでしょ?



仮に、成功している人の、扱っている商品・サービスが、「『人生』が表層化されたモノ」と


仮定すると、両輪ないと成功しないということになります。

よって、表層だけマネしても継続していかない、ということになりますね。



取りに行くキッカケとなる「情報」は表層・現象ですが、

実際に取って帰ってくる「情報」は本質・根幹だとするとですよ・・・・・・・、


ここを理解している人は、


・伝える時には、惜しげもなく「情報」をどんどん出してくれるし、


・聴く時は、相手の「現象」と「本質」の両側面から「情報」を取っている。


となります。



ここを根本的に理解している人は、「情報」を惜しげもなくどんどん出している人です。


『「情報」を出す人には、「情報」は集まる』と言うことを、経験上で理解している人です。



だって、ブログにしても、FBにしても、何にしても、自分にとって有益、あるいは


有形無形の自分にとってのメリットある情報のとこにしか行かないでしょ?


少なくとも私はそうです。



「情報」は人が持ってきます。


人が集まるところに「情報」が集まるのは当然です。


「情報」を出す人には、人が集まって、また新たな「情報」が入ってくるサイクルが出来上がって


います。



このサイクルが普通に出来上がってしまう人と、


大して「価値のない情報」なのに価値があると信じ込んで出さない人と、


勝手にドンドン差がついていってしまうのです。



私が恐ろしいと思うのは、この「勝手にドンドン」なのですね。


意図もせずに、知らぬ間に、いつの間にか圧倒差がついていってしまっていく。



そもそも出さない人に、人は集まるでしょうか?


行かないですよ、そんなとこ(笑)。



言えばいいんです、言えば。


「何が売れている。」とか「何をやったから上手く行った。」とか、そんな程度


喋りまくればいい。


今のノウハウなんて、果たして10年後も価値があるんでしょうかね?



私から言わせれば、すぐマネされて成果を出せる情報なんて、大したことは


ない情報です。



ちょっとやそっと聞いたぐらいで、簡単にマネして成果を出せる情報なんて、


そもそも大した情報じゃありませんから。


もう誰も彼も知ってますから、そんなもん。



根掘り葉掘り聞いたとこで、とてもマネできないほどのお金と時間と労力、

言ってみれば「その人の人生」の方が、最も貴重で大切で尊い「情報」だと思うのです


私は。



逆に表層や現象しか見えていなくて、「あれやったら儲かるんだ。」と発見したような気になって


それだけやっていて自滅していくケースは、自らゴマンとあるし、実際に観てきています(苦笑)。





時々、このブログを読んでいる方から言われることがあります。


「坪井さん、タダでブログでそんなことまで書いちゃっていいんですか?こっちはありがたい


んですけど・・・・・・。」


ホントに時々ですけどね(苦笑)。


でも、私にとっては、大変光栄な言葉なんですね。



「情報」を惜しげもなく出している側ってことですから(笑)。






かく言う私も、スゴイと思える人の表層のマネをしていることはたくさんあります。


たくさんあるウチの最も影響を受けて、ストレートにマネしているのは、


「惜しげもなく情報を出している。」


と言うことです(笑)。



成果を出している人、純粋にカッコいい、なんて魅力的なんだ、素敵なんだ、と


素直にそう思える人は、皆、「情報」を惜しげもなく出しまくっている人です。



そして、そういう人は、やっぱりファンが多くて、ビジネスも結局うまく行っている人


ですね。



私は、まだ自分ができているとは、とても思っていません。


謙遜でもなんでもなく、本当にそう思っています。


でも、そういう人になりたいという願望と目標だけは明確です。





「価値観が多様化している時代」と言われています。


「だから商売が難しくなった。」と言う人もいれば、


「だから面白い時代だ。」と言う人もいます。



「価値観が一本化」している時代というのは、「あれを売ったら、こういうやり方をしたら


人は動く」という、ある種の答えが決まっていた時代です。

「価値観が多様化している時代」というのは、「自分にとって有益と思える情報の種類が増えた」

あるいは、「個人の価値観に共感する人が増えた」という言い方もできます。



大切な「情報」の定義も、時代と共に変わっていると私は思うのです。


私は圧倒的に面白い時代だと思うし、チャンスの時代と思えて仕方ありません。




それでも、まだ「そんな情報出したら、すぐマネされて売れなくなるだろう!」と言う人は、


それはそれで一つの生き方ですから、そう生きて行けば良いのだと思います。


それは自由です(苦笑)。


こうなると、それこそ生き方の問題になってきますからね。



私が冒頭に言ったように、ここまで書いたのは単なる私の「私見」ですから(笑)。




            正解はない。主義・主張があるだけ(笑)。


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買取王国・坪井副社長の販促実験日記「それって誰が嬉しいの?」