ある尊敬する経営者さんの話を聞いていて「なるほどなぁ。」と思って、以降、
リーダーシップや組織マネジメントで影響されている話です。
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毎週日曜日の4時~6時まで、小学生の子供のサッカーの練習に付き合っている
父親がいます。場所は大き目の公園で、サッカーゴールも設置されています。
父親はサッカーの経験者であり、それまでの経験から基本練習が何より大切だと
思っています。
よって、この練習の日は、必ずドリブルの基本練習だけがメニューです。
子供にとっては、色んな技術も覚え始めたし、毎回同じようなドリブルだけをずっと
続けるのに面白さを見出せません。
いつも父親が「次はああしろ、今度はこうしろ」と、そばで直接指導して、いわば強制的に
厳しく指導しています。
子供は半分イヤイヤですが、父親がいるので仕方なくやっているような感じです。
そんなことが続く日、ある日曜日、父親は仕事でどうしても公園に一緒にいられなくなりました。
自分がいなくなれば、子供がサボるか、勝手に別のことをやり出すのは目に見えています。
この子供が自分がいなくてもちゃんと練習させるには、どう言ってその場を抜けるのが
いいでしょう?あなたならどうしますか?
というお話しです。
この問題には二択の答えが用意されています。
①「お前、絶対にサボるなよ。基本練習は何より大事だ。絶対にやっておくんだぞ。」
とキツク言って、後で「ちゃんとやったか?」と聞く。
次の週に、課題ができたかどうかをチェックして、できていなかったら
「お前、本当にちゃんと練習してたのか!?」と叱って、また直接指導する。
②「あのさ、お前は将来どんなサッカー選手になりたいんだい?」
「あのさ、ボクさ、中田みたいな世界の有名選手になって、世界でジーコとかストイコビッチとか
闘ってゴール決めるスゲーサッカー選手になるんだ。日本代表になって、世界でゴールを決めて
みんなを喜ばせるんだ。」
「OK。そうか、カッコいいじゃん。じゃあさ、ドリブルはちゃんとやっておかなきゃな。
中田もジーコもストイコビッチも、世界の有名選手はみんなドリブルの基本練習は欠かさな
かったんだ。今でも、今日でも、いつも2時間はやってるそうだ。
彼らみたいになりたいんだったら、お前もマネしてやんなきゃな。
頑張るんだぞ、未来の中田!」
と言って、ハイタッチでもしてその場を離れる。
さて、どっちのアプローチをした場合に、この子供は2時間をサボらずにドリブルの練習を
する確率が高いでしょうか?
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という問題です。
この質問をすると、10人中10人、100%の人が②だと答えます(笑)。
私も当然②でした(笑)。
そんなにうまく行ったら苦労しないよ(笑)、という話にも思えますが、
私はこの話にスゴイ興味とヒントを覚えました。
色んな場面で、応用したり実験したりしていますが、ことビジネスにおいては、
組織が大きくなったり、メンバーの数が多くなってきた時・・・・・・、
例えばそれが2倍程度までなら、今までのやり方で、個人の努力で何とかなりますが、
いずれ疲弊するのは確実で、さらに増えるともうパンクです。
それまでのマネジメント方法を変えないと、やっていけなくなる踊り場は、成長して関わる
人数が増えれば必ずやってきます。
それ以降、私の個別ミーティングの基本は、ここに置くようになりました。
「お前って将来どうなりたいの?何になりたいのか?」
これを聞き続けることです。
キレイな言葉で言うと、人生ビジョンというやつでしょう。
ただし、自分の未来像について、最初からツラツラ言える人はいません(苦笑)。
また言えたしても、あまりに現実味がなかったり、今の仕事が繋がらなかったりする人の方が
ほとんどです。
それなりの苦労や、どう打開していくかの話はまた別に書くとして、
すぐできることは、「会う度に、聞く・答えてみる」を繰り返すことです。
「ふ~ん。」で終わる時もあれば、「すっげー。」と感動すらしてしまう時もあれば、
そこからドンドン話が進む時もあれば色々ですが、まぁ根気よく続けりゃいいや、
程度ならできるでしょう。
やりながら、ヒントが見えてきたり、広がっていったり、分からなかった問題点が見えてきて、
次の個別のテーマが見えてきたりします。
それだけでも一歩進んでいると言うことです。
本当は、誰もが他人にツベコベなんて言いたくないのだと思っています。
(それが好きなアホも時々いるけど(笑)。)
誰もが他人からツベコベなんて言われたくないでしょう。
(特に私(笑)。)
誰もが、誰からもツベコベ言われずに、自分の人生を勝手に、人から認められ、
カッコ良く豊かに進んでいけたら、なんて素敵なんだろうと思うのです。
本気でウルトラマンになれると信じていた(笑)。
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