「短期で利益を出す方法は6つしかない」シリーズの⑤です。
前回からの続きです。
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http://ameblo.jp/tosboistudio/entry-11754801316.html
できれば連載で読んで頂いた方が良いかとも思うのですが、
かなり面倒ではあります(苦笑)。
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http://ameblo.jp/tosboistudio/theme-10078138391.html
前回からの続き、
「必要時間を減らす」の考え方について、もう一つの例を出してみましょう。
取引先から「急遽、一つの商品が足らなくなったので至急持ってきて欲しい。」
と連絡が入ったとします。
その商品は原価200円、売価1000円で、粗利額800円です。
お世話になっている取引先だし、ここはいい顔をみせておこうということで、
社員がそこまでの仕事を中断して、往復1時間かけて出向いたとします。
理論上は、2000円の人件費+交通費をかけて800円の粗利額ですから、
1200円以上の赤字を出したということになります。
※ここでの人件費の前提は、アルバイト1000円・社員3000円・社長5000円としています。
それなら、即日の宅配便が2000円未満なら、そちらの方がマシということになりますね。
「そんな風に割り切って行動することなんてできないよ」という気持ちよりも優先して、
理論的に、一旦そう割り切って行動し切ってしまうやり方です。
ただし、これは、絶対に外してはならない大前提があります。
コストの高い社員・社長は、コストに見合うだけの高い能力があると
いう場合のみなんですね(苦笑)。
ここが一番の問題だったりするのです(笑)。
ある打ち合わせで、ある場所に行くとして、そこには車で1時間かかるとします。
社長が行くと、片道5000円の人件費がかかっています。
高速道路を使って、代金500円を払って、30分の時間を浮かせると、
30分ぶんの人件費2500円を浮かせたことになり、高速料金500円を
引いても2000円を浮かせたと、理論的にはなります。
しかし、その社長は、相手先について、余った30分で果たして2000円以上の
粗利額が出せるだけの生産性がある何かができるののか?という問題は
常に付きまとうのですね(苦笑)。
ここを考えると、なかなか踏み切れないと言うか、自信がないと言うか、だから、
いつも通りの動きになってしまいます。
組織の上層に行けばいくほど、目に見える作業内容よりも、頭の中の思考による
生産性を高めなければならなくなりますから、一定期間、やってみて時間をどんどん空けて、
空いた時間に本当は自分が何をする人なのか?に対してアクションしていく。
実際にやってみないと分からないし、
敢えて意図的に、自らに課題を与える事で、何かが生まれる可能性もあります。
これが「必要時間を減らす」という項目に対する意思決定と選択になるということですね。
私の知っているある大手企業さんは、一時期ここを徹底的にやっていたらしく、
社用車は買わない⇒レンタル車のみにする⇒タクシーを使う
となって、社員の移動は、全てタクシーのみとしている会社がありました。
全てのコストを計算することと、本来の仕事は何か?を追求しきった結果なのでしょうね。
これは、所属社員がよっぽど能力が高いことを前提にした、と言うより、
こういう姿勢ほ貫くことで、一人一人の市場価値を高める意識に向かわせているとも
言えますね。
極端に言えば、タクシーの乗って移動している時間にも、何かを考えたり発案したり、
打ち合わせ内容を詰めたり、といった思考をちゃんとしているという前提でしょう。
そこまで腹がくくれるか?ということになります。
私なんて、タクシーの乗ったところで、アホなことしか考えないか、バカっ話するか、
思考を止めてリフレッシュしちゃいますもんね(苦笑)。
今、目の前にある「まったく、オレがこんな仕事してていいんかよ・・・・・。」と感じる仕事や作業が
一切なくなったとしましょう。
そしたら何をやりはじめますか?
「こんな仕事」じゃない、「本来の仕事」というものを明確に言えるでしょうか?
言えたところで、それは誰に何と言われようが、正しいと確信が持てるだけのもの
でしょうか?
「忙しくて時間がない・・・・・・、時間さえあれば、これをじっくり考えたい・・・・。」
と思っているとします。
ここで言う「これ」って明確ですかね?
実は、明確になっていない場合が案外多いのです。
また、あったとこで、「それはあんたがやりたいことであって、あんたのコストに見合うだけの
生産性があるんかい?」という内容だったりもします(苦笑)。
無論、商売はこんな風に全てをくくれるわけではありませんし、現実には人の情の積み重ねや
関係性の積み重ねによってトータルで成立していくものでしょう。
でも一旦は、ドライに一つ一つ、あるいは一人一人のコストと生産性を見ておく必要も
片方であるということです。
でないと、情だけになって、数値的な判断がまったくないままに進んで泥沼化していくという
事態に陥りかねませんから。
中小・零細企業は、往々にしてこれにハマっていく傾向があります。
業績が悪くなっている会社というのは、個人の昔からの情にまつわる価値観に委ねられ
すぎていて、全てを数値化してみることを一切していなかったり、特に自身の人件費が
一時間当たりチャカチャカと音を立てて加算されて行っている事を忘れて日常を
終えて行っている場合が往々にしてあります。
大事なのは、実際に動いている仕事だと思っていることは、本当に自分のコストに見合った
仕事なのかどうかを理解しているかどうかです。
この仕事は、自分のコストに見合った本来の仕事。
この仕事は、社員に背中を見せる為に赤字だけど敢えてやる仕事。
この仕事は、損だけど情を繋げる為にやる仕事。
というように一つ一つ区分けをして、自覚をしておく必要があるということです。
自覚をした上であえてやっている場合と、何でもカンでも一所懸命仕事をやって頑張っていると
思いこんでいるのとでは全く違います。
そうするとだんだん見えてくるのは、
利益が上がっていない会社というのは、それぞれの組織階層の、1人1人の人件費(コスト)に
見合っただけの生産性が上がっていないことが最も大きな原因ということになってきます。
案の定、長くなっているので(苦笑)、また続きます・・・・・・・(苦笑)。
通常は、講習やセミナーで口頭で伝えていることを、何とか文章にしようとしているので、
悶絶しています(笑)。
これは、これで勉強ですね(笑)。
後悔し始めている・・・・・・・・(苦笑)。
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