私見ですが、手描きのイラストというのは、それそのものが
愛を伝えていると思っています。
上手い・下手といった技術の問題ではなく、対象を描くという行為
そのものに愛情を感じるのだと思います。
対象が、モノであれ人であれ、その対象をジッと見つめて穴の開くほど
観察したり、隅々まで見つめたり、
あるいは、何も見ていなくても、その対象を頭の中で一杯思い描かないと
描けないことを、誰もが知っているからだと思います。
特に商業ペースではなく、趣味で描いているものほど伝わるのでしょう。
勝手に「好き」で描くわけですから。
私が上手いとかいうわけでなく、「自分の事を描いてほしい。」という奇特な(笑)、
依頼は結構頂きます。
それは、ずっと自分のことを見てくれて、存在を100%認めてくれているという
実感が得られるからというのは理由の一つとしてあるでしょう。
人は、人から存在を認めて欲しい生き物です。
自分の存在を客観的に知りたい、すなわち、誰よりも自分に興味がある
生き物です。
逆に、誰かが一所懸命に描いた絵を見ると、
「この人(モノ)のことが、本当に好きなんだろうな・・・・。」と
思えます。
父の日に、「パパへ いつもありがとう。」という読めるかどうか分からない字で、
どこの変な生き物かも分からない子供の絵に、涙が出るほど感動してしまうのは
こんな心理が働くからなんでしょうね。
「伝わる」という代表的な例だと思います。
手描きの絵というのは、文字にも勝る自己紹介の表現の一つなのだと思います。
私の大好きな対象である、この人です。
子供の頃に、テレビの中の颯爽と駆け巡る彼の姿に、いまだ憧れ続けています。
下手ですが、きっとどれだけ大好きか、伝わるでしょ?(笑)
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