月に2度しかない休日に出雲の名湯、玉造温泉に行って来ました。
町内会の日帰りバス旅行でしたが、団体行動が苦手な私にはなかなか辛い道中でした。
がしかし、真っ昼間から温泉に浸かって、豪華な食事と旨い酒が飲めるなんて久々の体験。
あっ、豪華な料理の写真を撮り忘れておりました…
そして、食事後に松江藩主菩提所『月照寺』に参拝するのもすっかり忘れておりました。
おかげで酒気を帯びて山門を潜る羽目になってしまい、諸仏より謹慎処分を受けそうです。
『月照寺』は別名を山陰の紫陽花寺。
『弁当を忘れても傘を忘れるな』と言われる程雨の多い山陰も今年は空梅雨。
水切れで葉色も悪く、花も萎れ気味…
梅雨にはやはり雨が降らないといけませんね!動植物も我々も 水不足になってしまいます。
境内の石畳は地元産の切石でしょうか? 低く往(い)に込んだ目地の具合がいい味出しています。
凝灰岩系の石にしては亀裂や風化もなく美しい方形を留めていますね!
浄土宗 月照寺は、そもそも禅宗の寺院でしたが、寛文年間に松江藩初代藩主の松平直政が
母・月照院の霊牌を安置するために、浄土宗・長誉上人を開基として復興しました。
直政の死後、二代藩主が父の遺命により境内に廟所を造営し、以降九代藩主までの
菩提寺となりました。
初代藩主・直政(徳川家康の孫)の廟門外側には牙を剥く虎の彫刻があり、藩主直政を守っております。
因みに内側の虎は牙を納めております。 殿様に牙を剥く訳には行きませんからねぇ・・・
初代直政廟所
逆光強し! 七代藩主・治郷の廟門は唐破風造りに金文字の立額。
松江で一番の有名人で、松平不昧公と言ったら誰もがご存知かと・・・
木鼻の彫刻は葡萄の透かし彫りで、西の左甚五郎こと『小林如泥』作と言われております。
七代治郷(不昧)廟所
写真に収め忘れましたが、六代藩主宗衍(むねのぶ)廟所には、小泉八雲の随筆に登場する
『月照寺の大亀』こと壽蔵碑があり、大亀の頭を撫でると長生き出来るそうですが、下手に
長生きしますと、いつまでも歩き続けなくてはなりませんので遠慮しておきました。
ほろ酔いで本堂に上がり、阿弥陀如来様に手を合わす訳にはいきませんので、一礼をして
逃げる様に立ち去り、不昧公ゆかりの展示物を見るため宝物殿に入殿。
み佛よ!申し訳ございません。 次は酒気を帯びずに参ります!
み佛に酔いの醒めて青い紫陽花