関西にて、パソコンや携帯電話等と隔絶された状況に陥っていました。
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今日は多くを語るまい・・・
勅使門
大正2年(1913年)に完成した勅使門。 設計は京都府技師の亀岡末吉で、檜皮葺の四脚唐門で
前後を唐破風とし、左右の屋根を入母屋造としています。
鳳凰の尾羽根、牡丹唐草、宝相華唐草文様などの彫刻は、伝統的な文様に独自の意匠を
取り入れたもので、実に良い仕事をしていますねぇ。
二王門 (重要文化財)と勅使門を白書院から望む
仁和寺正面に聳える様に建つ巨大な二王門は高さ18.7m、重層入母屋造の本瓦葺。
大門として知られる知恩院三門・南禅寺三門は禅宗様の三門ですが、仁和寺の二王門は
平安時代に見られた和様で、個人的にはこちらに軍配を上げます。
南庭には左近の桜、右近の橘が植栽され、広大な白砂が大海を表し、松・杉・杉苔を配して
シンプルではありますが、なかなか趣のある庭だと思います。
宸殿より北庭を望む
広大な白砂の南庭とは打って変わって、こちら北庭は池泉観賞式庭園です。
地形をうまく利用したものか、或いは意図的に造成したものか?
滝石組と池泉を配し、築山には119代光格天皇遺愛の席と伝えられている重要文化財の
飛濤亭(茶室)が建ち、後方には寛永21年(1644年)に建立された重要文化財の五重塔を
望む事が出来ます。
庭園の制作年代は不明ですが、明治~大正期には私の敬愛する七代目小川治兵衛(植治)に
よって整備されて今日に至ります。
そしてもう一つ忘れてならないのが坪庭です。
建築物の直線美に柔らかみを加える竹・苔・景石・・・
おっと、いけません! 口が過ぎた様です。
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