東広島市 福富町 上戸野にあるのは知っていましたが、今ひとつ 場所が確定できずにいましたところ、
仕事で歩いていて ばったり看板に遭遇しました。
う~ん 虎御前のお導きでしょうか?
字も消えかけた看板を頼りに進むと・・・ 「ありました ありました!」
写真で見ると いい雰囲気なのですが、実際は民家の裏にあり、「ごめんください!」と家の方に声をかけて
「虎御前の墓を見せてください!」 と伝えないと 私の場合、人相が悪いので 不審者に間違われそうです。
しかも 畑の中を歩くようになるので、くれぐれも農作物を傷めないようにしてください。
日本三大あだ討ちのひとつ、曾我兄弟のあだ討ちは 『曾我物語』 として、或は
能や謡曲、歌舞伎等にも取り上げられて、現在まで語り継がれております。
虎御前は、曾我兄弟の兄 十郎祐成の愛妾として知られており、曾我物語のヒロインとして
物語に花を添えています。
曾我兄弟の墓が全国に点在するように、虎御前の墓も各地に点在するようで、
そのうちのひとつが、こちら福富町の墓と言えます。
周辺にはゆかりの地名も残り、車で5分程走った河内町には 十郎祐成の墓もあります。
現代人の感覚として、墓があちらこちらにあると言うのは不思議な感覚ですが、
お釈迦様の仏舎利を納めた塔は世界中に点在しますし・・・(笑)
その話は別として、古来より『御霊信仰』というものがありまして、この世に念を残して
亡くなると怨念となって、祟りがあるというので、その霊を鎮めるために慰霊塔や供養塔を
各地で建立したようです。
菅原道真公と天満宮の関係もそのような話ではないでしょうか。
全国の虎御前ファンの皆さま 広島にお出で下さい。