あてどなく、さまよっていた。


なににかというと、なにもかも。


覚めた焼饂飩のような人間関係を、酒のように狂った精神状態で流し込む。


宛所のような希望の光がいくつか差し込んでも、雲はそれを覆い隠すように広がり道筋をかき消す。


もしかしたら雲は、希望という不確かなものにすがらないようにしてくれているのかもしれない。

遠い空見ではなく、目の前の雲を見ろと。


けど今は、見たくないな。


消えたら楽になると思う自分と、消えたら終わりだと思う自分がいる。


ゆめゆめ消える覚悟などないのだ。

しにたいとか言ってるくせに。