「生命大躍進」というNHKのスペシャル番組の再放送がありました。
このシリーズ子どもも私も大好きで、ビデオにいまだに保存してあります。
保存してあるにもかかわらず再放送も見るという。
「生命大躍進」というのは、生物は進化を遂げていったわけだけど、
常にゆっくり同じペースで進化していたわけではなく、
ある時点で劇的な変化があり、その進化の大ジャンプにより現在の人類につながってきたのだ、ということを表したタイトルです。
「脳の進化」の特集の中で、現在の人類の直接の祖先であるホモサピエンスとネアンデルタール人を比べると、脳の大きさや体格はネアンデルタール人の方が圧倒的に大きかった、しかし、ネアンデルタール人は滅び、ホモサピエンスは生き残った、という話題が出てきます。
これはなぜか。
あるとき脳のDNAの配列のうちの一文字が偶然に書き換わり、ホモサピエンスは他の生物とは違う能力=言語を巧みに操れる能力を獲得したから。
ネアンデルタール人もその他の動物も、危険を仲間に伝えたり自分の意思を伝えたりする手段は鳴き声などとして持っていた。しかし一文字のDNAの書き換えにより、言語というものでもっと細かく繊細な伝達を行うことが出来るようになった。
例えば、ネアンデルタール人も狩りの道具を作ることはできたのだけれど、作り方をただ伝達する能力しか持たなかった。でもホモサピエンスは、そこに自分なりの工夫を加えるなどしてさらに使いやすいものにしたり、作りやすいものにした場合、それを言葉にして子孫に伝えることができたわけです。
つまり、ただ伝えるだけでなく、高い言語能力により、そこに加わった変化をも仲間や子孫に伝えられたということ。このことにより、環境の変化にも対応して生き延びられたというわけです。
コロナウイルスによる感染症で、否応なく私たちの環境は変わってしまった。だけど、ホモサピエンスは、わかったことや考えた工夫や知恵を言葉にして人や子孫に伝えることができるのだということ。
一個人としての私も、生きていく中で獲得した知恵や工夫を言葉で伝えることが出来るはずです。少しずつでも自分の頭で考え、自分の言葉で伝えることを心掛ける1年にしたいと思いました。