※ここで言う念力とは物体移動ではなく、願望実現、引き寄せの類を指しています。

以下の記事の動画8:10以降にある、

「活性化」と表現される過程で、セックス・オナニー・息止め・悲しみ・恐怖などの感情のピーク時にシジル(シンボルマーク)を思い出すことをお勧めしており、実際にはそれ以外にも寝起きの寝ぼけた状態もそれに該当します。苦行のような追い詰められた状態も、活性化に該当します。これらを突き詰めれば変性意識状態になる瞬間であり、その時に願望を潜在意識に埋め込みます。シジルは、瞬間的に願望を埋め込む際の符号として利用されます。

 

念力発動とは、変性意識状態のことです。自在に変性意識をコントロールできることが、念力の発現とされます。実際に、ケイオスマジックでは変性意識状態でないと魔術を実行できない、とされます。

 

一般的な引き寄せの過程では、願望実現を強くイメージするとされていますが、そのせいか「念力=特殊な精神状態を強く長く保つ」という誤解があります。その為に瞑想などの特殊な訓練法がある、という点も、誤解に拍車をかけています。

実際には、念力=変性意識を発現している時間はほんの数秒、瞬間であることが多いです。私自身はシジルの代わりに祈願文の様式を補助器具として変性意識を喚起し実行します。時間としては長くても数十秒です。1分以上維持することは稀です。

シジルは図形自体に力があるわけではなく、使用者本人が方向性を認識するための符号です。絵に近いと言えばそうですが、視覚的に願望を明確に理解できる絵画を精緻に描くこともできます。ただし、符号として簡易に素早く作成した場合と同じ効果があり、視覚的に願望の条件を確認できるようにするためのものです。

 

変性意識を喚起できても維持が難しいので、シジルや言語や印契で補助しながら活用して、変性意識への書き込みの時短をする事が、秘教的テクノロジーといえます

法具などの小道具もそれに該当することもありますが、あれらはそれ自体に固有の霊的効果があるものがほとんどであり、それら小道具は変性意識の喚起とは切り離して考えていいです。

ただし、火については念力強化の効果があり、蝋燭を灯して行う呪法や祈祷法は、術者の祈願を変性意識に伝える補助に使うものです。

 

密教系では、足の裏の湧泉というツボに呪符を以て念力を強化することがあります。湧泉は安眠のツボであり、寝ぼけ状態に近い状態を意図的に作り出すものと考えられます。

 

気功法の内養功は、息止めを使って簡単に変性意識を作り出す方法です。やり方は以下の通りです。

  1. 息を吸いながら(意識:私は)
  2. 息を止めながら(意識:健康になった!)
  3. 息を吐きながら(意識:よかったねぇ~)

これを繰り返します。息を長く止める必要はなく、2.の願望本文を唱え終わったら3.に移行していいのです。また、2.の願望本文はご自由に変えていただいて構いません。

息止めの最中の短い時間に、変性意識状態になります。

 

ケイオスマジックにおける願望実現では、強くイメージするのではなく、「興味はあるが関心はない=ツンデレ状態」である必要があるとされています。これは、埋め込んだことが即座に実現するのではなく、その後に願望の方向性が緩やかに変わったり、人との出会いや情報の入手など、状況の変化が始まるのです。すべてが、思い通りに叶うわけではなく、実現過程は状況により変動します。

したがって、願望を選択する段階では、「あれば選択肢が増え、確実に役立つが、急を要するわけではない」と認識し、願望を具体的に指定する段階から緩めに設定するべきです。欲望に熱中しすぎると、願望に執着してしまいます。

 

こういう自己実現の方法を知ると、願望成就に走りがちですが、以下の記事の実現化も考慮していただきたいものです。

いつか、大きな失敗をして行き詰る前に。

 

書籍:姓名判断