私、本業は、

卵・乳・小麦・米、不使用のアレルギー対応ケーキ屋さんです。

 

 

バイトで、

修学旅行の添乗ナースをしてきました。

 

食物アレルギーの方のご苦労を身にしみて味わってきました。

 

というのも、

食物依存性運動誘発性アナフィラキシー

という小麦アレルギーの学生さんがいたからです。

 

 

もちろん旅行社の方で、ホテルやレストランには小麦の完全除去を事前にお願いしたいたわけです。

 

 

 

なのに、なのに・・・です。

 

初日のお食事処で、

小麦を完全除去してあるはずのお膳を見ると・・・

 

小麦アレの学生さんも、「なんかあやしいんですけど・・・」って

控えめにおっしゃいました。とってもいい子なんです。

 

 

確かに、天ぷらの衣はついてなくて素揚げになっていました。

しかし、

 

 

まず、

正体不明の食材があったので、お店の方に聞くと、

生麩まんじゅうです、と。

 

「え?麩?」

学生さんと私が同時に叫びましたとも。

 

そりゃ一般の人はよく知らないかもしれないけれど、

麩の原材料は小麦グルテンですよ。

小麦アレルギーの原因物質そのものじゃないですか!

 

これ!食べれません!

 

 

次に、

チキンナゲットだったかなぁ?メインディッシュっぽいおかずと

付け合せのミートボールについて、

「これ小麦つかってないですか?」って確認したら、

聞いてきますって行って、

小麦入ってましたって戻って来られました。

 

あぁ~~~~!!

 

それ全部はずすとお膳はスカスカです。

店員さんも、食べる物ないですね、何か代わりのもの持ってきますね。って。

 

そんなやり取りをしているところに

味噌汁が出てきました。

 

具は?

って、みんなで覗き込むと、

 

巻き麩が1個浮かんでました。

 

 

あ~ぁ!って顔の教師、添乗員、添乗ナース、周囲の学生たち、の見守る中、

小麦アレのご当人様は、

これは除ければ汁は飲めるからって、

平然とおっしゃいました。

 

その子は、小麦そのものさえ口にいれなければいいんだそうです。

まぁ、本人が言うんなら、

微量はOKなのね、と。

 

 

そんなこんなですったもんだして、

 

代替の野菜の煮物などもらって

なんとか昼食終了しました。

 

 

しかし、除去食を用意してもらってて、これって。

今後の旅に暗雲が立ち込めています。

 

つづく