今月の電気料金請求書もまだ届いていないのですが、代わりにアプリには今月の支払額が通知されていました。コンビニで無事支払いを済ませることができたのですが、今後請求書は届かないのかもしれません。

 

一見便利なようですけど自分はオールオンライン化をあまり好意的に受け取っていません。少なくともスマホをなくしたり故障した場合は悲惨です。タイの場合は支払期間が10日間しかありません。それでなくともシステム障害の多いタイです。

 

日本はどうなのでしょうか。マイナカード関連でも問題が多発しているようですね。

 

さてバンコクのこの20年の変化ですが、

 

⑤ 野良犬を見かけなくなった。

 

20年前勤務していた大学のキャンパスには多数の野良犬がウロウロしていました。昼間は地べたにベターっとしていたりしておとなしいのですが(暑いせいもある)、夜になると一気に活動が活発になり、車やバイク、自転車など動くものが通ると一気に群れを成して襲ってきました。

 

バンコク中心部であっても野良犬は結構徘徊していて、自分はたとえ昼間であっても出来るだけ避けてきました。

 

自分はこれまで2回犬に襲われています。両方とも学校近くの出来事で、いずれも中型犬です。1回目は家で放し飼いの犬が突然門から飛び出してきて襲い掛かりました。ここで後ろを向いて逃げると一気に飛び掛かってきますので、正面を向きあい相手の目を睨みながら両手をあげたりして体を大きく見せながら、時折威嚇声をあげたりしてゆっくり後ずさりをしました。

周りに適当な石ころでも落ちていないか探したのですが、投げられるものは何もなく、しかも静かな住宅街の路地で誰も人がいない状況です。

傘を広げて防御したような記憶もありますがもう覚えていません。

 

幸い人通りのある道までたどり着き、その猛犬が撤退したときは安堵と共に脱力感を覚えたのです。

 

2回目も学校からの帰り道で、この路地には多くの放し飼いの犬(タイの場合は野犬なのか放し飼いの犬なのかは見分けがつきません)がいて、毎日何千人の生徒が登下校する道に犬が放置されていていいのかと思っていたら見事自分が襲われたのです。

この時も傘を広げたりしてゆっくり後ずさりをしましたが、バランスを崩して後ろに転んでしまい、その時ついた手の手首に亀裂骨折が入ってしまいました。

(この時の様子は以前ブログに書いています。)

 

翌日この事態を知った学校は政府に連絡したのか、即座に野良犬集団は排除され、自分は数千人の生徒や教職員の安全に寄与したのです。

以前にもこれらの犬に噛まれ予防接種をした教員がいるとの話も聞きました。

 

幸か不幸か自分は犬に噛まれませんでしたが、万が一噛まれた場合は速攻で病院に行き狂犬病の予防接種を受ける必要があります。事前に予防接種を受けているから安全とはなりません。ワクチンなど次第に効果が薄れていくのです。致死率100%の狂犬病には噛まれた瞬間にワクチン接種です。

 

ちなみにタイの犬の狂犬病ウイルス保有率は高く、今は知りませんが以前は30%とも60%とも言われていました。

 

それに狂犬病は何も犬だけが感染するのではなく、哺乳類全般に感染します(だから人間も感染するのだね)。猫だろうがそこら辺の動物だろうがやばいのです。

 

 

話はそれますがタイには豚犬が存在します。

豚のようにまるまる太った犬で、昔はナーナー駅近くにこれまた太った乞食のお供として横たわっていました。

もちろん動けるような状態でもなくただ横たわっているだけです。頭にはお金を入れるお皿がのっかていたのですが、動かないためずり落ちることはありません。

 

またタオ島のダイビングショップにも豚犬がいました。ほとんど動けません。

 

なぜこんなに豚状態になるかというと、タイの野犬(放し飼い犬)は基本的に人間の残飯で生きています。その残飯はコメや油ギトギトの料理で超高カロリー食が原因なのでしょう。

 

別に犬に限らず子供にメチャ甘なタイ人は所得の増加に伴い、子供に食べさせたい放題なので豚人間がどんどん増加しています。

 

こうした野良犬も今や全く見かけなくなりました。

バンコク政府の意向もあります。国際都市バンコクを標榜するには路上の屋台だの野良犬などを排除しなければなりません。

ただ野良犬を確保しても殺処分されることはなく、どこかの動物保護センターに送られるだけです。ここら辺は仏教国タイならではでしょうか。

 

バンコク中心街の話でしたが、郊外や地方では未だに野良犬が闊歩しているのでしょうね。

 

セブン犬は未だにバンコクにいるのでしょうか。

(セブンとはセブンイレブンのことで、入り口に居座ってコンビニから流れる冷房を享受する犬のことです。)