タイでは同性婚法案が可決しましたが、もともとタイ人の性の多様性は、20年前にタイに来たときから7つだか8つの性があるとタイ人に聞いたことがありますし、同性同士の結婚式は普通に行われてきました。親族や友人から祝福される様子を見て、ものすごく違和感を感じたのですが、タイ人の価値観と日本人の価値観は違うのです。

 

ところで数パーセントいるとされているムスリムは反対しなかったのでしょうか。

 

さて20年間のバンコクの変化ですが、

 

③ 肥満が増えた

 

もともとタイ人は骨格が細くやせ型でスタイルがよい人が多かったのですが、最近は一気に肥満が多くなりました。特に子供の肥満が急増しています。

昔はクラスに一人二人位しかいなかったのに、いまや3割くらいが肥満児のイメージです。子供の糖尿病患者も問題視されています。

 

肥満の原因は明らかに食生活にあります。

大量のご飯に油ギトギトのおかずをのせて食べることが多いのですが、この油はカロリーの高いヤシ油を使っています。

またジャンクフードも普及し、清涼飲料水には砂糖がべっとりこんと混入しています。コーヒーやお茶にも基本的には砂糖入りを好みます。太らないわけがありません。

 

さすがにこの食生活には政府も警鐘を鳴らしていますし、庶民も気がつき始めてはいますが、味の快楽から逃れられるタイ人はどのくらいいるのでしょうか。

 

④ 健康に気を遣う人が増えた

 

その反動なのかどうかは知りませんが、自分の健康に気を遣う人が増えています。ジョギングやウォーキングをしている人は昔からいましたが、いまやジムに通う人が増え結構ジム産業は盛んなようです。中級以上のコンドミニアムにはジムやプールを併設しているとことも多いです。

そのせいか、肥満と共に体格の良いタイ人も増えています。

ジムに通うには結構お金がかかりますから、その分所得が増えたともいえるのでしょう。

 

またスーパーでは有機野菜の棚割りが増えていますし、栄養価の高いとされる野菜も続々登場しています。もともとタイで売られている野菜果物の半分以上に基準値以上の残留農薬が検出されていますから、お金に余裕がある人や健康意識の高い人は有機作物に流れるのです。

 

 

自分はこれまで学校の連結屋台食堂(キャンティーンとも言うらしい)やら旅行先での屋台料理にお世話になってきたのですが、最初の数年間のげりピーを除いてこれまで生きてこられたのは、昭和の農薬、食品添加物の嵐の時代を生き延びてきたおかげかもしれません。