タイ生活も20年目に突入してしまいました。

 

この20年間でバンコクは大きく様変わりしています。

そこでこれまでを振り返り、何が変わったかを思いつくままに取り上げてみます。

 

① スクラップ & ビルド

 

古い建物が壊され新しい建物が矢継ぎ早に建設され、バンコク中心街の景観は大きく変わりました。自分も今やどこに何があるのかサッパリ分かりませんし、昔そこに何があったのかも思い出せません。

ルンピニ公園の隣にあったナイトマーケットもかなり昔に撤去され(観覧車もあったなあ)、巨大開発プロジェクトが進行しています。

 

その他にも巨大ショッピングモールやら高層コンドミニアムが次々と建てられ、少なくともバンコク中心部は東京のようなイメージでしょうか。

 

② 公共交通網の発達

 

自分がタイに来たときの都市電車はBTSと呼ばれる高架電車が2路線、地下鉄が1路線でした。

 

ところが今や何路線あるのか分からないほどに都市電車が整備されています。安く工期が短いモノレールタイプも多く採用されています。

 

15年ほど前もいくつかの都市交通網の計画はあったのですが遅々として進まず、まあタイだから実現するのは10年後20年後だろうと揶揄されていました。ところがこれを急速に進めたのがプラユット政権です。電線の地中化を進めたのもプラユット政権です。

 

当時からプラユット首相を軍事政権だ、独裁政権だと批判していた一部の日本人やメディアはありましたが、彼らは民主主義真理教に憑りつかれてない?しかも物事の本質を分かってる?というのが実感でした。まあタイを見下したいのでしょうね。

 

まあそんな政治的な話は抜きとして、庶民の交通の足となるバス、タクシーはどうでしょうか。

もう路線バスには乗らなくなりましたが、バスもタクシーも格安で利用できます。庶民の基本的な足は何と言ってもバスで、50年以上前に日本で走っていた黒煙もうもうのおんぼろバスが走ってました。もちろんエアコンなんかありませんから暑いタイでは窓を全開にするしかないのですが、排気ガスにまみれた空気がどんどん入ってくるので息を止めるしかありません。雨が降れば蒸し風呂状態です。

しかし運賃は激安の固定制(6バーツくらいだったか?よく覚えていません)。

もちろん運転手、車掌のマナーの悪さは天下一品で、一切乗らなくなりました。

 

今はこのエアコンなしのバスをあまり見かけなくなりましたが、まだ走っているのでしょうか。郊外や地方では走っているのでしょうね。

 

この黒煙もうもうバスも次第に天然ガスやEV駆動に切り替わってきています。バンコクは平たんな地形なのでパワーなんて必要ないのです。乗り心地や座り心地なんて決していいものではありませんが、中国から安く買って低運賃で運用し、メンテもほどほどにしてコストを抑え、使えなくなったら捨てるのがタイのやり方です。

 

タクシーはどうでしょうか。20年間変わらないのは運転手のマナーの悪さです。20年前はメーター制でありながらまだ交渉を余儀なくされていて、結構ぼったくり価格を要求されていたのですが(外国人には相場が分からないのでそのまま受け入れるしかありません)、いまでも外国人観光客や地方からのおのぼりさんにはぼったくり価格を吹っかけています。

 

ただタクシー運賃はあまり上昇しておらず、ガソリン代が上がっているにもかかわらず少しかわいそうな気もしますが。

初乗り35バーツ(140円位)なんて日本でタクシーに乗ろうとも思わない運賃です。

 

しかし都市交通網の整備とバンコク都民の所得の上昇によってバスやタクシーの需要が減り、競争はますます激化していくのでしょうね。

 

 

話は全然違いますが、東京チカラめしは先月撤退しました。早い撤退でしたね。立地が悪いとかブランディングができていないとかいろいろ言われていますが、日本ブランドというだけで飲食店を経営できる時代はとうに過ぎ去ったのです。