アメリカのジャーナリストであるタッカーカールソンがプーチン大統領にインタビューをした全容がXに投稿されています。
全編2時間にも及ぶインタビューですが、早々に和訳つきがアップされたので歯を食いしばりながら見ました。というのも一時停止て和訳を読み込んだり考えたりしながら、時には巻き戻して確認したりしていたので、何と総計8時間もかかってしまったのです。1日では到底無理で2日間に渡りました。
和訳は時折文脈にそぐわないところがあって、ロシア語→英語→日本語への翻訳のずれなのか、AI翻訳のためなのか、はたまた両方のせいなのかは分かりませんが、全く逆の文脈になる可能性もあるので、気を付けたほうがいいでしょう。
プーチン大統領が言っていることは、自分がこれまで得てきた情報を再確認する結果となりました。つまり自分が視聴してきた何人かのYouTuberの情報や分析が正しかったことが裏付けられたことになります。
彼らは主に欧米のジャーナリストや軍関係者の発言を参考にすることが多く、ロシアメディアやプーチン大統領のスピーチだけから情報をとっていたわけではありません。
プーチン大統領は最初の30分ロシアの歴史について話を始めました。タッカーカールソンは初めいらいらしていたそうですが、やはり国際問題を説明するには歴史認識をしっかり把握する必要があるのは当然です。
ロシアが悪い、ハマスが悪いという感情的な前提条件で論理を組み立てる日本の保守(??)の識者が語る論調など聞くに値しません。
タッカーカールソンの質問は実に厳しいもので、時には喧嘩売ってるのかと思われるものもありましたが、プーチン大統領は冷静に対処していました。
また二人のジョーク感覚も素晴らしく、
タッカー:ノルドストリームを破壊したのは誰だと思いますか。
プーチン:それはあなただ。
タッカー:いや、私は当日忙しかったので、そんなことはできない。
プーチン:あなたにはアリバイがあってもCIAにはアリバイはない。
これには思わず吹き出してしまいましたわ。
またタッカーカールソンの質問はどんどん難しいものに変化していき、最後には「AI帝国は来るのか」なんてのもありましたが、見事に答えていました。
日本の政治家でこれらの質問に答えられる政治家がいるのでしょうか。
もちろん大国の指導者ですから多少のプロパガンダ的な要素があるのは仕方ないことです。
基礎知識のない人は見るのが苦痛かもしれませんが、細かいところは聞き流してプーチンという人はどういう人物なのかを理解するにはいいかもしれません。
そしてソ連崩壊後の混乱期の中ロシアをどのように立て直していったのかを知らないと、今のプーチン大統領を理解するのは難しいのかもしれません。
2時間も見るのは嫌だという人には、この和訳つきインタビューを要素要素で切り取ってXにアップされていますので、それを見るのでもいいですし、全編の要約をまとめたものをYouTubeで見ることもできます。
まあ、マスコミの解説だけは見ないほうが無難でしょうね。
最後に
一風堂のカップラーメンおいしかったよ。