岩手県花巻市に仕事で行って来ました。

奈良までの帰路約950km、下道旅の始まりです(◎_◎;)

 

 

北上市より国道107号通称平和街道和賀川沿いに西向き、錦秋湖を過ぎると秋田県横手市に入りました。

 

雄平フルーツラインという農道を南下していくと、右手西の方角に日本百景鳥海山(標高2,236m)が見えてきました。【2024年4月22日撮影】

 

秋田県と山形県の県境に跨る出羽山地系の一座ですが、秋田県民は清音「ちょうかいん」、山形県民は濁音「ちょうかいん」と読み方が異なるのが面白いですね。

現在、秋田県横手市より眺望しているので敬意を払い清音「ちょうかいん」と呼ぶことにします。

 

 

ちなみに名酒『鳥海山』は、秋田県矢島町の酒蔵「天寿酒造」、よって清音「ちょうかいん」と読みます。

 

 

 

 

 増田まんが美術館

秋田県横手市増田町増田新町285

<Googleマップ>

開館時間: 10:00-18:00

閉館日: 第3火曜

入館料: 無料(特別企画展は有料)

<公式HP> (←リンク先)

 

 

 

自然豊かな農村地帯を走行してきて、少し新しめの住宅街の一角に突然立派な施設が見えて正直驚きました。

1995年(平成7年)開館とのことですので、約30年経過しているとは思えないほど綺麗に保たれていてよく整備されていることが伺えます。

 

 

さて、この『増田まんが美術館』概要、沿革について先に触れておきたいと思います。

 

横手市増田町(旧平鹿郡増田町)出身の『釣りキチ三平』作者・矢口高雄先生の偉業を記念して1995年(平成7年)開館。同氏を名誉館長として就任した。

2005年(平成17年)市町村合併のため「増田まんが美術館」から「横手市増田まんが美術館」に改称。2020年(令和2年)11月、矢口先生の死去以降2021年4月より秋田県雄勝郡東成瀬村出身『銀牙 -流れ星 銀-』作者・高橋よしひろ先生が二代目名誉館長に就任。

 

 

『釣りキチ三平』(1973年-1983年/少年マガジン)、リアル世代ではないのでかろうじて知っている程度ですが、再放送のアニメで見た記憶があります。

ところで『釣りキチ』って、「釣りキチ〇イ」の略ですよね?

車好きを「カーキチ」なんて言ったりしますが、肯定的な意味で使われる「キ〇ガイ」も今の時代だと差別用語とされるのでしょう。アイデンティティの確立で理解すれば良いと思うんですがね。

 

 

 

 

こちらの正面入口より入館させていただきます。

入館料はなんと無料!しかし、特別展は別途有料となります。

 

 

 

入館してすぐ左手に目を引くのは、少女漫画家・里中満智子先生書き下ろしの「万葉の集い」という原題、壁一面に描かれています。

漫画『ドカベン』シリーズに登場するアンダースロー投手・里中智の名前の由来となったのが里中満智子先生なんですよね。

 

 

 

入館無料ですが、受付の方に順路をお聞きして左に進むことにします。

なお館内の大半は撮影禁止となっていますので、撮影OKの場所でしか写真はありません。

 

 

 

「蔵」書かれた部屋は撮影禁止。

多くの原画が図面庫キャビネットに保管されており、奥では2名のスタッフがネーム入れの作業をされていました。もしかして実際の作品を手掛けておられるのかな?

 

 

 

エレベーターの扉には、二代目名誉館長高橋よしひろ先生流れ星銀牙のラッピング

・・・ん?なんか違和感。

遠い記憶を辿ると、主人公の銀(秋田犬)と伊賀の忍者犬・赤目のツーショットだと思いましたが、「銀の額に3本の爪跡がない!?」「赤目ってこんなお茶目キャラだっけ??」

調べてみるとに続編『銀牙伝説WEED』の主人公・ウィード(銀の息子)の可能性が大。

そして、右の白い犬はウィードの妻・小鉄(女子名でなぜに?)がどうやら有力そう。

 

 

あまり深く考えていると先に進まないので次に進みます。

この後、帰路900km下道走行しないといけないのでほどほどに見学しないと。。。

 

 

 

造形のツリーが中央に立っている螺旋階段を上がっていくのですが、有名漫画家の原画が壁に貼られています。

印刷技術が発達した現代においても、原画と複製画(印刷物)とは全くクオリティーが異なることがわかるのです。

撮影禁止なので紹介できなくて残念。

 

 

フロントロビーの吹き抜け部分の2階フロアーでしょうか。

右側がRになっているのがわかりますか?湾曲した壁にも多くの有名漫画家の原画が展示されていました。撮影禁止か微妙だったので、ブログ掲載は控えます。

 

 

 

前述している矢口高雄先生、高橋よしひろ先生以外に、『子連れ狼』の小池一夫先生などがいらっしゃるようです。

小学校時代に通っていた散髪屋の待ち時間に、自分世代の少し前の漫画がたくさん陳列されていたので、暇つぶしだったけど見たことがある作品もありますね。

 

 

 

初代名誉館長・矢口高雄先生のコーナー

 

 

 

そして名作『釣りキチ三平』全作品無料で読むことができるようです。

平日の昼間ですし、恐らくリタイヤしたであろう60代男性が熱心に読んでおられました。

 

 

 

2F渡り廊下より、吹き抜け1Fロビーを見下ろすと、原画コマ割りした大きな作品。

流れ星銀牙、北斗の拳などの名シーンをまとめているようです。

 

 

 

大きな黒いパーテーションにはなんやらフキダシがいっぱい(@ ̄□ ̄@;)

 

 

 

でたー!

『北斗の拳』 ラオウの最期の台詞。

 

 

 

9歳下の妹が単行本とアニメを見ていたので、何度か一緒に見たなぁ。

北川景子のセーラームーン実写が黒歴史なんて言われていますが、なかなかアニメキャラのスタイルを真似るなんてできないでしょうし、女優下積み時代として立派な経歴だと思うのですが。

 

 

 

高校時代ハマった麻雀漫画『哭きの竜』でのセリフ。

「背中が煤ける」とはどういう意味!?当時はニュアンスだけで読みふけっていましたが、哭き麻雀だけに「捨て牌が読めるぜ」という意味なんでしょうか?もっと深い意味があるのかな?

 

 

 

一番奥は漫画図書館になっていて、閉館まで自由に利用できるようです。

夏場、こんな施設が近所にあったら最高ですね。

 

 

 

 

「ウォォォー」

(;^ω^)

 

2Fから1Fロビーを見下ろすと、「ウォォォー」ソファー(笑)

入館時には気付かなかった(;^ω^)

 

 

 

1F右奥には「manga Cafe」という名の軽食をいただけるカフェがあります。

 

 

 

50代以上の方が懐かしむであろうキャラ便ならぬキャラプレート。

 

 

 

カラーのラテアートってどうやって作っているのだろう?

気になるが、入店は見送ることにしました。

 

 

 

実は意図して伺ったわけではなく、またまた帰路ルートを検索していて発見した施設だったのですが、入館料無料充分堪能させていただきました。お金を落とさずにスイマセンm(__)m

 

 

この日は、2024年4月22日なので、横手市では至るところでソメイヨシノが満開でした。