宮城県仙台市より帰路下道900kmの旅(;´Д`)

 

 

2年ぶりに訪れた仙台市では、家康を祀る仙台東照宮に参拝しました。

 

 

 

仙台市内より国道286号→県道47号→国道457号と進み、以前に通った際に気になっていたが疲労困憊だったためパスしてしまった大きなこけしが立つ「みやぎ蔵王こけし館」に今回は寄り道することにしました。

 

 

 

松川に架かる遠刈田大橋(通称こけし橋)にも、両詰に1対のこけしが欄干親柱として機能しているようです。夜間だったらちょっと怖いかも(^-^;

 

 

 

  みやぎ蔵王こけし館

 

正称: 蔵王町伝統産業会館

宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉新地西裏山36-135 <地図>

開館時間: 年中無休 9:00~17:00

入館料: 大人350円、子供200円、こけし絵付体験1,000円

<公式HP>

 

 

 

近代的な建造物ですが、雪国の割には緩勾配の屋根に感じます。

 

 

 

中国語、台湾語、韓国語、タイ語、英語と多国語で書かれた看板。

そんなに外国人観光客が訪れる施設なのだろうか?と思って入館したのですが、帰りに台湾人一行のツアーバスが入ってきたので、ツアーコースになっているのですね。

 

 

前職で以前中国無錫市に駐在していた頃、現地従業員の女の子に「中国少数民族の人形」を貰ったことがあるのですが、それが日本のこけしをベースに衣装を着せたような形状でした。

日本古来文化の大半は、大陸由来であると思われますが、逆に中国人観光客の方がみちのくこけしを見てどんな印象を描くのか気になります。

 

 

 

ガラス戸を開け入場すると、真正面に昼光色に光る2体のこけし。

切れ長な目におちょぼ口、切り過ぎた前髪。

今までまじまじとこけしを観察するってことはなかったのですが、入口から十人十色の表情があるのだと感じました。

 

 

 

順路に従い、右へ。反時計回りに進みます。

 

 

おっ! 思わず声に出して驚いた(@ ̄□ ̄@;)!!

ひな壇に所狭しと表情豊かなこけしが陳列されています。

 

 

 

宮城県「遠刈田系」「鳴子系」山形県「肘折系」「蔵王系」などなど、各県郷土の系統によって特徴があるのですね。

 

 

 

ところで、「こけし」って一般的には平仮名で表記しますが、歴史や由来が気になりますよね?

 

江戸時代後期に遡り、東北地方温泉地のお土産として作られたのが発祥のようです。

発祥時、地域によって呼び名が異なり、木を削って作るので「木削子(こげし)」、当時の女児の髪型、芥子坊主(けしぼうす)に似ていたから「小芥子(こけし)」と様々だったよう。

 

地域によって呼び名が多く不憫だったことで、1940年(昭和15年)にこけし工人や愛好家などが集い平仮名「こけし」に統一したことで現在に至っています。

 

 

 

 

 

集合体恐怖症の方、スイマセン(◎_◎;)

 

 

 

色々な形状のこけしがあるのです。

苗字・「佐藤」作品が多いのはなぜだろう?

 

 

 

こけし作りの行程

 

① 原木の皮を剥いて6ケ月~1年間自然乾燥させる。

 

 

 

② 「胴挽きろくろ」という手動機で原木を削り出します。

NC旋盤の原点ような装置で自作できそう(笑)

 

 

こちらは半自動の「胴挽きろくろ」、足踏み駆動で回転させるようです。

 

 

 

ろくろを回転させて荒挽き、頭挽き、胴挽きで原形を作る。

 

 

 

さらに、頭の部分、胴の部分を鉋(かんな)で削る。

 

 

 

 

 

顔や胴の絵柄を描く。 完成!!

 

 

 

 

 

 

 

 

東北5県のこけし

 

 

 

 

 

 

 

「こけし」は東北11系統に分かれ、宮城県には 5つの系統があるのです。

 

宮城県の遠刈田(とうがつた)系は、さらに5系統の工人に分別されるようで、

皆さん、「佐藤姓」なのはなぜなんでしょう?「佐藤一門」の流派??

 

 

 

 

 

出入り口付近の工作室では実際にこけし作りの体験ができるようです。

 

 

 

ひな祭りが近かったせいか、順路最後の部屋には「こけし雛」といわれるひな人形が飾られていました。

 

 

 

我が家は男三兄弟の息子たちなので、ひな人形には全く縁がありません(^-^;

まんまるなお顔をしたお人形は癒されますね♪

 

 

来週3月3日は、桃の節句”ひな祭り”

我が家唯一の女子、家内にひなあられでも買おうかな。

 

 

さぁ、寄り道ばかりしていたら遠い奈良までの道のりが遠ざかる一方・・・

ぼちぼち本腰入れて帰路に向かうことにしよう。

 

 

奥には真っ白な雪化粧をした南蔵王

太平洋側日本海側とではかなり積雪量が違うのだと一見してわかります。

 

 

JR米坂線に並走する国道113号国道290号新潟県新発田市

国道7号、17号、289号、116号と睡魔に襲われながらも柏崎市よりようやく国道8号に入り、親不知で日の入りを向かえました。

 

とやま鉄道に並走しながらひたすら国道8号を西向き、神通川を渡り富山県高岡市で体力の限界(◎_◎;)

前日朝8時就業、時計3周して36時間で限界が来るとは歳は取りたくないものです。

 

 

今宵は、常宿快活クラブ(高岡店)で8時間パック@1,800円でシャワーでさっぱりして、6時間睡眠と充分静養させていただき、翌日早朝再出発して無事帰宅しました。