妻が『フォークリフト技能講習』の受講に行っております。
我が家から自転車で10分程度の奈良コマツさんで行われているので、冷やかしついでに遠目に見学しに行きました。
最大荷重1t以上のフォークリフトの運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了しなければならないことが義務づけられています。
妻の勤務先はカー用品の卸業なので、海外からのコンテナ荷受や重量物の構内運搬の業務があることで『フォークリフト技能講習』の修了証が必要なのです。
私が勤務していた会社では、原則フォークリフトは男性しか乗ってはいけないような規則ではなくても風潮がありましたが、時代が変わってきたのか妻の勤務先では女性もフォークリフトを運転出来た方が良いという社風のようです。
最近はトラガールって大型車を運転される方も増えているので、益々男性の職業という認識が薄れてきますね。
私は前職サラリーマン時代、2001年にフォークリフト技能講習の修了証を取得したので、もう22年前のことになりますが、近年は『フォークリフト技能講習』もかなり厳しくなっているようで、今回のブログネタにしたいと思います。
私の取得した2001年、普通免許保持者あれば、
1日目 講習 (8時間)
2日目 実技練習 (3時間)
修了試験 (30分程度)
1日半で取得できたと記憶しています。
しかも受講料が21,000円だったかな?
ちなみに今は、
<11時間コース>
受講1.5日
大型特殊免許所有者
@25,000円
<15時間コース>
受講2日
小型フォークリフト特別教育修了者
および1t未満のフォークリフトの業務経験が6ヶ月以上
@34,000円
<31時間コース>
受講4日
普通、準中型、中型、大型、大型特殊(限定あり)免許所有者
@43,000円
<35時間コース>
受講5日
いずれにも該当しない人
@48,000円
となっています。
妻は、AT限定普通免許所有者なので、<31時間コース>を受講しています。
時間割はどうなっているのかというと、
【1日目】講習
①フォークリフト本体の構造と概要(3時間)
フォークリフトの種類や各部の名称、構造などを学びます。
②フォークリフトの荷役構造と取扱い(2時間)
アタッチメントの種類やパレットの種類、荷重などについて学びます。
③力学および電気(2時間)
質量、重心、電気の知識などを学びます。
④関係法令(1時間)
フォークリフトに関する法令を学びます。
⑤学科試験(1時間)
ちなみに初日で18人中、2人不合格だったそう(◎_◎;)
1人は講習中ずっと爆睡だったそうで、自業自得といったところでしょうか。
使用している講習テキスト
【2日目】実技
走行の基本 (3時間)
走行の操作 (5時間)
フォークリフトの点検・基本動作、運転席の調整など
走行の操作 (8時間)
復習、荷役の安全確認、荷役操作など
【4日目】実技・試験
走行の操作 (5時間)
修了試験 (1時間)
復習、試験コースでタイムを計って練習、最後に実技試験
パレットに乗った荷物を積み込み、テストコースを走行、最後に荷物を積み下ろすという実務さながらの試験のようです。
『フォークリフト技能講習』の合格率は
約90%
ちなみに車の本免学科試験の合格率も気になり調べてみました。
警視庁過去10年間の調査で合格率高い年と低い年は
令和2年 77.7%
平成24年 72.1%
乗用車はもちろんですが、フォークリフトも殺傷能力がある乗り物です。
街中で走行している乗用車、トラックに遭遇する確率が多いので、絶対数としてフォークリフトは特定の仕事に従事していない限り、一般的に目にすることは少ないのかもしれませんが、1年間で約30名が亡くなられているデータがあります。
※ 労働基準局資料より
フォークリフトの修了書は、免許ではないので更新は必要ありません。
しかし、運転免許同様に加齢を追うごとに視力や運転操作が低下していくのは同じでしょう。
かといって定年年齢がどんどん引き上げられている今日ですから、フォークリフトは高齢者講習もなければ免許更新もないので安全運転に心がけないといけないですね。