初瀬街道の難所である青山高原・青山峠越えの津市側は、以前は三重県一志郡であったのですが、現在は津市に合併されています。
その辺りを走行中に目に入ってきた看板。
”日本一”とか”世界一”という文字を見ると、ついつい寄り道したい誘惑に憑りつかれてしまいます( ̄▽ ̄;)
純金の大観音ってさぞかし金運に御利益がありそう( ̄ー ̄)ニヤリ
近鉄大阪線の榊原温泉口駅の北側に位置するところに立地しています。
ルーブル彫刻美術館
津市白山町佐田東谷1957
開館時間 :午前9:30~午後5:00
定休日:年中無休
純金大観音が鎮座するのは、寶珠山(ほうじゅさん)大観音寺となるのですが、隣接しているルーブル彫刻美術館の名をテレビやマスコミによく取り上げられているのを見たことがあり、館名だけは存じ上げておりました。
まずお出迎えしてくれたのが、
有翼の勝利の女神『サモトラケのニケ』。
そして、ルーブルの至宝『ミロのヴィーナス』。
ルーブルとどういう関係かはわからない?『自由の女神』。
調べてみたところ、そもそもフランスからアメリカに「自由の女神像」を贈与したのがキッカケであったわけで、「自由の女神」はフランスの彫刻家フレデリク・オギュースト・バルトルディが自身の母親をモデルに制作した作品であることから、フランス人ということなのだそうです。
全体写真を見ていただくとわかるかと思いますが、高さ5m以上くらい巨大像は圧巻です。
少し怖ささえ覚えました。
門外不出のルーブル美術館より直接輸入してきた美術品がなんと1,300点も展示されているのだそうです。
本物より直接石膏型取りを行い、傷一つに至るまでコピーしたレプリカ品ですが、正真正銘パリルーブル美術館にて制作されたものばかりなのだとか。
壁一面に
『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』の銅版画。
そして、『アルプスを越えるナポレオン』と『モナリザ』の銅版画を横目に進むと左手に駐車場があります。
正面玄関中央に、ミケランジェロの『モーゼ』
贅沢すぎます。
1,300点の美術品を5秒間隔で見たとして、1300×5秒/60秒=約108分、つまり最低でも1時間半は必要であるということです。
私のことだから写真を撮ったり、説明文を読んだりするだろうし5秒間隔はさすがに無理。
現在時刻は16:00、閉館時刻が17:00なので残り1時間しかないので、館内の見学は次回の機会にしたいと思います。
ルーブル彫刻美術館入館料
大人(高校生以上):1,500円
60才以上・学生・障害者:1,000円
小人(小・中学生):800円
小学生未満:無料
大観音寺入山料
大人(高校生以上):800円
小人(小・中学生):400円
小学生未満:無料。
共通割引券
大人(高校生以上):2,000円
小人(小・中学生):1,000円
小学生未満:無料
ルーブル彫刻美術館の奥の方に、大観音寺の純金大観音が少し拝見できました。
無料エリアから望遠機能で撮影しましたが、高さ33mの迫力は伝わってきます。
最後に、
ルーブル美術館・フランス博物館協会 会長ピエール・コニャムのお言葉をコピペしておきます。
古代から近代までの作品1,300点すべてがパリ・ルーブル美術館から日本へ運ばれ、 展示されているのですから、まさにパリ・ルーブル美術館の彫刻展示室がそっくり そのまま日本へ移動したようなものです。
日本の皆さんは、写真やテレビでしか 見られなかった作品を、日本の地でゆっくり鑑賞することができるのです。
門外不出だった彫刻美術の美しさはきっと多くの日本の人々の心を魅了するに 違いないと確信いたしております。 1987年12月16日
三重県の県庁所在地・津市とはいえ、白山町は旧一志郡の片田舎で周りは山に囲まれ田園が広がっております。決してアクセスが良い場所とはいえない場所にルーブル彫刻美術館が建立されているわけで、お世辞にも賑わっているとは思えません。
しかし、ピエール氏の仰る通り、「日本の地でゆっくり鑑賞することができる」のです。
レプリカとはいえ、実物大から採取した古代から近代までのルーブルの至宝をぎゅーと凝縮して鑑賞できるなんてフランスまでの旅費などを考えると安くてお得ですね。
今回は閉館1時間前とあってゆっくり鑑賞は叶いませんでしたが、またいつか来たいと思います。